福島県楢葉町の木戸川で27日、木戸川漁協が稚アユ約32万1千匹を放流しました。
同漁協は年数回、アユの放射性物質検査を実施しており、今夏と来春の検査結果を踏まえ、アユ釣りの解禁を決定する見通しです。
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アユ放流、震災後初 楢葉の木戸川漁協
福島民報 2020/05/28
楢葉町の木戸川漁協は二十七日、町内の木戸川にアユの稚魚約二万一千匹を放流した。放流は東日本大震災後初めて。同漁協は震災後中止していたアユ釣りについて来年六月の解禁を目指す。アユ釣りが復活すれば、東京電力福島第一原発事故に伴う旧避難区域では初という。
放流には組合員や町職員ら約二十人が参加した。松本秀夫組合長が「来年のアユ釣り解禁に向け準備を進めたい」とあいさつ。松本幸英町長らが体長約一三センチのアユが入ったバケツを受け取り、丁寧に川に送り出した。
同漁協は年数回、アユの放射性物質検査を実施しており、二〇一八(平成三十)年以降は一キロ当たり一〇〇ベクレルの基準値を下回っているという。同漁協は今夏と来春の検査結果を踏まえ、アユ釣りの解禁を決定する見通し。