東京五輪・選手村で福島県産食材PR 復興庁、食堂にポスター
福島民友 2021年08月06日
復興庁は5日、本県産食材のおいしさと安全性を国内外に発信するため、東京五輪選手村の2カ所の食堂にPRポスターを掲示した。
本県など被災地産の食材が食堂で使われ、選手の活力を支えていることをアピールする狙い。野菜や果物を手にした岩瀬農高の生徒が登場し、農産物の生産管理などに関する国際認証「グローバルGAP(Gギャップ)」取得に取り組む活動を紹介している。日本語と英語、フランス語の3種類があり、QRコードを読み込むと、食品の検査結果を示す県のサイトを閲覧することができる。
平沢勝栄復興相(福島高卒)が同日の原子力災害からの福島復興再生協議会で説明し「安全でおいしい被災地産の食材を、選手を通じ世界中の人に広く知ってもらい、風評払拭(ふっしょく)につなげたい」と述べた。内堀雅雄知事は「生徒の誇りと笑顔が詰まったポスターを通じて、より正確な情報が世界に発信されていくことを期待している」と感謝した。
選手村で提供されている食事を巡り、韓国選手団が本県産食材を避け、独自の給食センターを開設。一方、国内外の多くの選手には好評で、会員制交流サイト(SNS)による発信が注目を集めている。