20年度の福島県産品の輸出額は9億0500万円で前年度比124%となり、県が統計を取り始めた12年度以降で最高額となりました。新型コロナ感染拡大による外出控えに伴い、家庭向けの加工食品の輸出額が伸びたとみています。
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福島県産品輸出額が統計開始以来の最高額に 約9億円で前年度比124%
2020年度
福島民報 2021/08/27
2020(令和2)年度の福島県産品の輸出額は9億500万円で前年度比124%となり、県が統計を取り始めた2012(平成24)年度以降で最高額となった。県は新型コロナウイルス感染拡大による外出控えに伴い、家庭向けの加工食品の輸出額が伸びたとみている。26日発表した。
輸出額の推移を見ると、2012年度以降、年々増え続け、8年間で約10倍となった。2019年度から2020年度の伸び率は、工芸品の輸出額を統計に含めるようになった2016年度以降で最も大きい。
輸出額を押し上げた家庭向けの加工食品は、麺類、甘酒、みそなど。加工食品全体の輸出額は8200万円で、前年度比162%。2年連続で減少していたが、コロナ禍で巣ごもり需要が伸び、増加に転じた。
農畜産物は2億2700万円(前年度比191%)で過去最高となった。県産食品の輸入を規制している中国への花卉(かき)の輸出が好調で、前年度の10倍に当たる1億2600万円に上った。絹織物や木製品などの「工芸品」も過去最高を更新した。
アルコール類は4億3700万円(前年度比91%)。輸出額は全4品目で最大となったが、前年度を下回った。米国向けの減少が響いた。
県県産品振興戦略課は「事業者らの支援を強め、さらなる輸出拡大を目指す」としている。