全町避難が続く福島県双葉町で8日、津波で社殿が土台を残して流失し、放射能により立ち入りも難しくなっていた八幡神社社殿が再建され竣工祭が開かれました。
竣工祭には約20人が訪れ、再建を祝う獅子舞を披露しました。
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東日本大震災の津波被害から再建 福島県双葉町の八幡神社で竣工祭 鎮魂と復興願い神楽を奉納
福島民報 2021/08/08
東日本大震災の津波被害から再建された福島県双葉町中野の八幡神社で8日、竣工(しゅんこう)祭が行われた。
約20人が出席し、八幡神社の高倉洋尚宮司が神事を行った。祝詞奏上に続き、双葉町浜野地区の高倉伊助区長、浪江町中浜地区の川口登区長、県神社庁の丹治正博庁長、県神社庁双葉支部の宇佐神正道支部長らが玉串をささげた。
神事の後、氏子でつくる浜野はまなす会が神楽を奉納した。震災の犠牲者の鎮魂と復興への願いを込め、笛と太鼓の音色に合わせて伝統の舞を披露した。
氏子総代も務める高倉区長は「神社が再建され、心のよりどころができた。朽ち果てないように次世代へ継承していきたい」と思いを語った。
八幡神社は東京電力福島第一原発事故の影響で立ち入りや再建が困難な神社を合同で祭る合祭殿(遥拝殿)を兼ねる。ご神体から分霊して合祭殿に祭り、氏子が地元の神社の代わりに参拝できるようにする。