2021年8月10日火曜日

美浜蒸気噴出事故17年で追悼式 「反省と教訓風化させぬ」

 福井県美浜町の関西電力美浜原発3号機(PWR)で計11人が死傷した蒸気噴出事故から17年を迎えた9日、関電が同原発で追悼式を開き、森本孝社長が「反省と教訓を風化させず、遺族の無念を胸に刻み、安全の実績を積み重ねるべく全力を尽くす」と誓いました
 2004年8月9日、美浜原発3号機のタービン建屋内で、二次冷却水系の配管が破裂し、約140度の蒸気や熱水約885トンが噴出し定期検査に向け準備作業をしていた協力会社の社員が熱水を浴び、5人が死亡、6人が負傷しました。
 破裂した炭素鋼配管は1976年の運転開始から28年間、一度も検査されず、当初10mmあった肉厚は0.4mmまですり減っていまし。関電はその後腐食の起きにくいステンレス管に交換しました。
           ~~~~~~~~~~~~~~~~~~
美浜蒸気噴出事故17年で追悼式 「反省と教訓風化させぬ」
                             共同通信 2021/8/9
 福井県美浜町の関西電力美浜原発3号機で計11人が死傷した蒸気噴出事故から17年を迎えた9日、関電が同原発で追悼式を開き、森本孝社長が「反省と教訓を風化させず、遺族の無念を胸に刻み、安全の実績を積み重ねるべく全力を尽くす」と誓った。
 事故が発生した午後3時22分に社長ら幹部約35人が「安全の誓い」と書かれた慰霊碑の前で黙とう。例年は約50人が参加するが、コロナの影響で昨年と同様規模を縮小した。
 事故は2004年8月9日にタービン建屋で発生。点検リストから漏れ減肉していた2次系配管が破裂、高温の蒸気が噴き出し、協力会社の作業員5人が死亡、6人が重傷を負った。