2021年8月20日金曜日

原発トリチウム水安全評価 9月から IAEAと合意

 福島原発のトリチウム水の海洋放出を巡り、梶山経産相は19日、訪問先のウィーンで国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長と会談しIAEAの選んだ専門家による評価を9月から開始することで合意しました。

           ~~~~~~~~~~~~~~~~~~
原発処理水安全評価、9月から 経産相、IAEAと合意
                             共同通信 2021/8/19
 【ウィーン共同】東京電力福島第1原発の処理水の海洋放出を巡り、梶山弘志経済産業相は19日、訪問先のオーストリア・ウィーンで国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長と会談した。経産省によると、IAEAによる処理水の安全性の評価を9月に始めることで合意した。IAEAは年内に調査団を派遣する。
 梶山氏は、処理水の処分に関し、IAEAと共に客観性、透明性の高い形で「国際社会に情報発信したい」とあいさつ。グロッシ氏は、訪問で「共同作業の具体的実現が始まる」と歓迎した。
 処理水に含まれる放射性物質トリチウムの濃度測定や、海洋放出に伴う環境への影響評価を進める。


原発処理水の安全性 IAEA専門家が「評価」で合意
                           TBS 2021年8月19日
 福島第一原発から海に放出される予定の放射性物質を含む処理水の安全性について、来月からIAEA(国際原子力機関)による評価が開始されることになりました。
 梶山経済産業大臣は、オーストリアのウィーンにあるIAEAの本部を訪れ、グロッシ事務局長と会談を行いました。会談では福島第一原発から2年後をめどに海に放出される予定の処理水の安全性を示すため、来月からIAEAが選んだ専門家による評価を開始することで合意しました。
 梶山大臣は「客観性・透明性を高めるためにIAEAに評価を求めた」「放出前後のモニタリング調査など、日本だけでなく、国際社会にわかりやすく情報発信をしていきたい」などと、IAEAが行う評価の意義を強調しました。(19日23:10)