九州電力は26日、玄海原発で行われた重さ約93トンの原子炉容器上蓋の陸揚げ作業を公開しました。
3号機用上蓋を応力腐食割れに強い鋳鋼合金製に変えるもので、定期検査中の来年1月中旬に交換されます。
1,2,4号機は福島原発事故前に交換が済んでいますが、3号機は福島原発事故で大幅にスケジュールが遅れていました。
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原子炉容器上蓋93トンの陸揚げ作業、九州電力が公開…玄海原発3号機用
読売新聞 2023/11/27
九州電力は26日、玄海原子力発電所(佐賀県玄海町)で行われた原子炉容器上蓋の陸揚げ作業を公開した。3号機用で、定期検査中の来年1月中旬に交換される。
上蓋は重さ約93トン。応力腐食割れに一層強い合金を用いている。川内原発(鹿児島県薩摩川内市)1、2号機や玄海原発4号機ではすでに利用されている。交換に伴う手続きを九電は2010年2月に申請したが、その後の東日本大震災と東京電力福島第一原発の事故に伴い、大幅にスケジュールが遅れていた。
陸揚げ作業は午前7時頃に始まった。上蓋は保管容器に収められ、周囲を灰色のシートに覆われていた。構内の岸港に船で運ばれ、そばに停泊するクレーン船がゆっくりと時間をかけて海面の約13メートルの位置までつり上げ、午後1時半頃に専用の運搬車両に下ろした。九電によると、3号機の原子炉建屋そばに27日以降運ばれるという。
玄海原発3号機 原子炉容器上部ふた取り換え
九州朝日放送 2023/11/26
九州電力は26日、玄海原発3号機の原子炉容器のふたの取り換え工事の様子を公開しました。
佐賀県玄海町にある玄海原発3号機は、定期点検に、冬の電力需給を見越して11月10日から前倒して入っています。
これに合わせた工事で、燃料の入った原子炉容器の上の部分のふたを最新設計のものへ取り換えます。
ふたは93トンあり、発電所内の移動に車両へ載せられました。
組み立ては、1月中旬に行われる予定です。
工事では、燃料集合体193体のうち一部を交換し、プルサーマル発電が中断する可能性があります。
発電再開は来年2月2日、29日に営業運転に復帰する予定です。