川内原発1、2号機の最長20年の運転の延長が認可されたことを受け7日、九州電力の池辺和弘社長が塩田知事と薩摩川内市の田中市長を訪れ、認可を報告し、塩田知事が今年7月に提出した安全性の向上に向けた要請書に対する回答書も手渡されました。
知事は「規制委員会及び九電に対する要請事項の回答についても両者から説明を県の専門委員会でも行っていただきたい」と述べました。
それとは別に原発が立地する薩摩川内市では、市議会の原発に関する特別委員会で原発反対派による2件と推進派による1件のあわせて3件の陳情が審査され、6日は反対派の2件の陳情で代表ら2人が参考人として招致され、参考人は運転が延長された場合、およそ2年で使用済み核燃料の保管場所がなくなるとして、議会としても九電に説明を求めて欲しいと訴えました。
また今後、運転延長を認可した原子力規制委員会を参考人招致することも決めました。
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九州電力の池辺社長が塩田知事と薩摩川内市長を訪問 運転延長「認可」報告 知事「要請書」への回答も
KYT鹿児島読売テレビ 2023/11/7
川内原発1、2号機の最長20年の運転の延長が認可されたことを受け、7日、九州電力の池辺和弘社長が、塩田知事と薩摩川内市の田中市長を訪れ、認可を報告しました。
塩田知事が今年7月に提出した安全性の向上に向けた要請書に対する回答書も手渡されました。
7日午前、九州電力の池辺 和弘社長が塩田知事のもとを訪れました。
九州電力は去年10月、40年の運転期限が迫る川内原発1、2号機について運転の延長を原子力規制委員会に申請しました。
約1年にわたって審査が行われ、今月1日原子力規制委員会が最長20年の延長を認めました。
池辺社長は運転の延長が認められたことを塩田知事に報告しました。
塩田知事は今年7月、九州電力に対し安全性の向上に向けた33項目の要請書を提出していましたが、その回答書も手渡されました。
(塩田知事)
「規制委員会及び九電に対する要請事項の回答についても両者から説明を県の専門委員会でも行っていいただきたい。そこでの審議評価を通じて今後県の考え方を整理していきたい」
(九州電力 池辺 和弘社長)
「要請について疑問点等には的確に答えられていると思う。今後専門委員会の方で説明をさせていただくがそのようなことを通じて鹿児島県のみなさんに理解深めていただきますように努力していきたい」
池辺社長はこの後、薩摩川内市の田中市長にも認可を受けたことを報告しました。
川内原発運転延長 薩摩川内市議会特別委が規制委を参考人招致へ 鹿児島
MBC南日本放送 2023/11/6
川内原発の20年の運転延長が、今月1日に原子力規制委員会に認可されました。立地する薩摩川内市の市議会では、原発に関する特別委員会が認可後、初めて開かれ、今後、規制委を参考人招致することなどを決めました。
特別委員会では、原発反対派による2件と推進派による1件のあわせて3件の陳情が審査されています。
6日は反対派の2件の陳情を提出した市民団体の代表ら2人が参考人として招致され、運転が延長された場合、およそ2年で使用済み核燃料の保管場所がなくなるとして、議会としても九電に説明を求めて欲しいと訴えました。
(反原発市民団体・鳥原良子代表)「議員の皆さんはそういったことを考えませんか、市民の命と財産を預かる皆さんですよ?ぜひそのことをしっかりと考えて、九電に質問をしていただきたい」
特別委は6日、聞き取りで、2件の陳情を運転延長反対の陳情と判断し、運転延長を求める陳情と合わせて継続審議することを決めました。
さらに今後、運転延長を求める陳情を提出した団体の会長と、運転延長を認可した原子力規制委員会を参考人招致することも決めました。
なお、九州電力は、池辺和弘社長が7日、塩田知事と薩摩川内市の田中良二市長と面会すると発表しました。