2023年5月13日土曜日

13- 処理水測定計画を認可 原子力規制委、海洋放出前29核種で判断

 福島第1原発で発生するトリチウム水の海洋放出方針を巡り、原子力規制委10日、海洋に放出する際、計29核種の放射性物質の濃度を測定し、基準を満たしているかどうかを判断するという東電の計画を認可しました。

 問題の 多核種除去設備(ALPS)で除去できないトリチウムは別に測定します
           ~~~~~~~~~~~~~~~~~~
処理水測定計画を認可 原子力規制委、海洋放出前29核種で判断
                            福島民友 2023/5/11
 東京電力福島第1原発で発生する処理水の海洋放出方針を巡り、原子力規制委員会は10日、処理水を放出する際、計29核種の放射性物質の濃度を測定し、基準を満たしているかどうかを判断する東電の計画を認可した。多核種除去設備(ALPS)で除去できないトリチウムは別に測定する。
 東電は当初、30核種を測定するとしていたが、規制委の指摘を受けて影響が小さい「キュリウム243」を対象外にした。規制委は「人と環境への影響が十分に小さい」との審査結果をまとめ、2月末から1カ月間、一般から意見募集した。
 規制委によると「29核種に変更になり、懸念が残る」などの意見が寄せられた。規制委は「(半減期が短いなど)十分に減衰していると考えられる核種も含まれている。東電の測定・評価対象核種を選定するための手法は妥当」としている。
 規制委は昨年7月、東電が出した処理水の海洋放出に必要となる設備計画を認可。これを受け、東電は海洋放出に使う海底トンネルなどの工事を6月末までに完了させ、夏ごろまでの放出開始を目指している