2023年5月24日水曜日

“福島の事故を踏まえていない”と市民グループが川内原発の運転延長に反対

 川内原発の40年+20年の運転延長に反対する市民グループ「原発ゼロをめざす鹿児島県民の会」は22日、塩田・鹿児島県知事に対して7347人分の署名を持参し延長を認めないように求める陳情書を提出しました。

 専門委員会は20年延長を「適正」とする報告書に大筋合意したということですが、一体どんな検査をした結果それを確信できたというのでしょうか。占い師まがいのことを言うのではなく、中性子アタックを浴び続ける原子炉(交換や補強は不可能)がどうして20年間も耐用が可能と判断できたのか、その根拠を説明する責任があります。
 市民グループが「世界一厳しい基準だと本当に言葉だけが進んでいくようなそういう状況に今ある」と指摘しましたが、まさにその通りです
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“福島の事故を踏まえていない” 運転延長に反対の市民グループが知事に陳情書を提出
                      KYT鹿児島読売テレビ 2023/5/22
 川内原発の20年の運転延長を巡る動きだ。運転の延長に反対する市民グループが、塩田知事に、延長を認めないように求める陳情書を提出した
 陳情書を22日、提出したのは市民グループ「原発ゼロをめざす鹿児島県民の会」だ。
 九州電力は、40年の運転期限を迎える川内原発の1・2号機について、20年の運転延長を原子力規制委員会に申請している。
 22日、市民グループは、川内原発が福島第一原発の事故の教訓を踏まえていないと主張。使用済みの核燃料の処分問題などに反対している。今年1月から20年延長の反対を求めるを署名活動を行い、22日までに集まった7347人分の署名を塩田知事に提出した。
(原発ゼロをめざす鹿児島県民の会 有馬裕子筆頭代表委員
世界一厳しい基準だと本当に言葉だけが進んでいくようなそういう状況に今ある。是非とも20年延長はやめていたいただくように知事にお願いしたい

 一方、先週開かれた川内原発の運転の延長を検証する県の原子力専門委員会では、九州電力が行った特別点検や劣化状況評価について分科会が「適正」とした最終の報告書案に大筋で合意した。
 九州電力の組織の運用体制などについて、「安全性確保のため必要な措置が取られている」と評価していることも、盛り込まれている。専門委員会は一部修正を加え、県に近く答申するという。
 原子力規制委員会が運転延長の認可を判断するのは10月ごろとみられ、県はその前に運転延長についての意見を原子力規制委員会や九州電力に伝えるとしている。