2023年5月22日月曜日

浴室乾燥機の代わりに扇風機を使えば電気代は30分の1に

 ポスト・セブンが「梅雨シーズンの電気代削減のカギは洗濯にあり! 浴室乾燥機の代わりに扇風機を使えば電気代は30分の1に」という記事を出しました。

 タイトルの通り、室乾燥機の代わりに扇風機を使えば電気代は30分の1になるということです。
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梅雨シーズンの電気代削減のカギは洗濯にあり 浴室乾燥機の代わりに扇風機を使えば電気代は30分の1に
                    8760 (ポスト・セブン) 2023/5/22
電気代の高騰が続き、心がけたいのが節電です。そんななか浴室乾燥機や除湿器などに頼りたい梅雨がやってきます。なかなか節電がしづらいシーズンですが、お金のプロフェッショナルで節約アドバイザーの丸山晴美さんによると、洗濯物の乾燥の工夫に節電のポイントがあるといいます。
【写真】衣類乾燥除湿機はどのタイプがおすすめ?ハイブリッド式、コンプレッサー式、デシカント式を紹介
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梅雨シーズンの洗濯乾燥は扇風機を活用
屋外に洗濯物を干すことができない雨天時。浴室乾燥機を使って衣類を乾燥している場合、使用電力量はおよそ1250W。これはドライヤーの温風強モードと同じくらいで、電気代もかさんでしまいます。また、室内に干すにしても、湿気が多い時期は乾きづらく、雑菌が繁殖しやすく生乾きのニオイで不快な気持ちになることもあります。

◆浴室に扇風機設置でお手軽な浴室乾燥に
そこで活躍するのが扇風機やサーキュレーターです。家電メーカーのDAIKIN(ダイキン)の調査では、生乾き臭を防ぐには洗濯後5時間以内に乾燥させることがポイントだそうです。部屋もしくは浴室に洗濯物をかけて扇風機の風を送ることで、乾燥が促されるので嫌なニオイも発生しづらくなります。

◆扇風機の電気代は浴室乾燥機の30分の1
例えば、電気使用量が1250wの浴室乾燥機を1時間稼働した場合の電気代を「省エネポータルサイト」の金額換算係数で試算すると、1.25kW×1時間×31円/kWh=38.75円です。一方で、40Wの扇風機の場合は、1時間あたり0.04kW×31円/kWh=1.24円で、比較すると、扇風機の電気代は浴室乾燥機の30分の1以下ということになります。
浴室乾燥機ではなく扇風機で洗濯物を乾燥させることで、圧倒的に電気代の節約ができることがわかります。

衣類乾燥除湿機を使うなら「ハイブリッド方式」がおすすめ
また、衣類乾燥除湿機を導入するのであれば、最近人気の「ハイブリッド方式」が季節を問わず使えるのでおすすめです。

◆「ハイブリッド方式」のメリット
エアコンの除湿と同じ仕組みで、湿った空気を冷却器で冷やし、湿気を水滴にしてタンクに回収する「コンプレッサー方式」と、乾燥剤のフィルターに湿気を吸着させて除湿する「デシカント方式」を組み合わせたものがハイブリッド方式です。
そもそも除湿器には主に2つの方式があり、梅雨や夏の時期に使用するヒーターを使用しないため消費電力量が少ないコンプレッサー方式と、ヒーターを使うため消費電力が多いものの秋・冬の除湿に強いデシカント方式があります。
ハイブリッド方式の除湿器は、コンプレッサー方式、デシカント方式単体のものより、本体の価格帯は高めですが、除湿能力は気温に左右されにくく、1年中安定して使うことができます。こちらも洗濯物を干している室内や浴室で使うことで、電気代の節約につながります

◆ハイブリッド方式の電気代比較
一例として、シャープのハイブリッド方式衣類乾燥除湿機「CV-RH140」は本体価格8万4800円(シャープ公式通販価格)で、衣類乾燥1回(2kg)あたりの電気代目安と乾燥時間は、梅雨時は約64分で約23円、冬季は約80分で約28円です。
コンプレッサー方式衣類乾燥除湿機「CV-R180」は本体価格7万9800円(同)で、衣類乾燥1時間あたりの電気代目安は約10~11円、乾燥の所要時間は約80分(2kg)、電気代の目安は約15円とエアコンの冷房とほぼ同じ原理のため、電気代が安くなります。
デシカント方式衣類乾燥除湿機「CV-R60」は本体価格4万2800円(同)で、衣類乾燥1時間あたりの電気代目安は約16~18円、乾燥の所要時間と電気代の目安は、梅雨時が約99分で約28円、冬季が約109分(2kg)で約32円です。
シャープ製品の除湿器で比較をすると、コンプレッサー方式の電気代が圧倒的に安くなりますが、こちらは梅雨や夏におすすめのものですので、年間を通して使えないのがネックです。

また、パナソニックのハイブリッド方式衣類乾燥除湿器「F-YHVX120」の場合、1回あたりの乾燥時間と電気代の目安として、速乾モード75分、27.5円、標準104分、13.7円と、標準コースの利用が経済的です。
同じ衣類乾燥除湿器でも、方式とメーカーなどでそれぞれ乾燥時間や電気代が異なりますので、用途や目的に応じて選びましょう。

◆教えてくれたのは:節約アドバイザー・丸山晴美さん
節約アドバイザー。ファイナンシャルプランナー。22歳で節約に目覚め、1年間で200万円を貯めた経験がメディアに取り上げられ、その後コンビニの店長などを経て、2001年に節約アドバイザーとして独立。ファイナンシャルプランナー(AFP)、消費生活アドバイザー、宅地建物主任士(登録)、認定心理士などの様々な資格を持ち、ライフプランを見据えたお金の管理運用のアドバイスなどをテレビやラジオ、雑誌、講演などで行っている。
      構成/吉田可奈