新潟放送が「30cmの津波でも流される恐れ」を解説する記事を出しました。
30cmの「津波」と波高30cmの「波」とでは、「波」は単発の一過性のものに対して、「津波」は30cmの高さを持ち且つかなり高速の「連続した水流」なので、普通は水流に倒されて流されてしまうということです。したがって予報が30cm高の「津波」であっても屋外に居ては危険で、迅速に避難する必要があると知るべきです。
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30cmの津波でも流れに巻き込まれる恐れ 注意報や警報出たらすぐに海から離れて!【能登半島地震】
BSN新潟放送 2024/2/10
今回、新潟県上越市の直江津地区を襲ったとみられる津波は最大で2mだったと見られています。どのくらいのものかというと…
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このように、大人の私たちの身長をはるかに超えていく高さなのです。
見えているところだけではなくて、向こう側もすべて2mの津波が押し寄せるのは恐怖でしかありません。
気象庁によりますと、木造の家屋では浸水1m程度から部分破壊を起こし始め、2mで全面破壊に至るということです。
一方、能登半島地震では柏崎市で40cm、新潟市中央区と佐渡市鷲崎で30cmの津波が観測されました。30センチというと、ひざより低い高さです。
30cmくらいなら大丈夫じゃないかと思う人もいるかもしれませんが、そうではありません。
30cmの津波を再現した実験映像では、大人の男性が立っていられないほどの威力でロープにしがみつくのがやっという状態です。
津波は海底から海面までの海水全体が動くエネルギーの大きな波で、風が吹くことによって海面付近の海水が動く「波浪」とは大きくことなります。20cm、30cm程度の津波も、人は速い流れに巻き込まれてしまうおそれがあり、大変危険です。
津波に関して気象庁が出す警報・注意報について、改めて見ていきます。これらの情報は地震発生後およそ3分間で発表されます。
予想される津波の高さが20cm以上、1m以下で災害の恐れがある場合に出されるのが『津波注意報』です。海の中にいる人はただちに海から上がって海岸から離れてください。
予想される高さが3m以下の場合に出されるのが『津波警報』、3mを超える場合に出されるのが『大津波警報』です。『警報』が出た場合、沿岸部や川沿いにいる人は、ただちに高台や避難ビルなど安全な場所へ避難してください。