2024年2月12日月曜日

12- 川内原発で原子力防災訓練 30キロ圏の住民など約4000人参加

 川内原発の運転延長が認可されて初めてとなる原子力防災訓練が10日に行われました。原子力防災訓練は川内原発30キロ圏の9つの市と町の主催で毎年2月に行われています。
 今回は薩摩半島西方沖を震源地とする最大震度7の地震が発生し、電源を喪失した川内原発2号機で炉心が損傷するとの想定で、およそ210の機関から4000人が参加しました。
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川内原発の延長認可後初の原子力防災訓練 30キロ圏の住民など約4000人参加 鹿児島
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川内原発の運転延長が認可されて初めてとなる原子力防災訓練が行われています。
原子力防災訓練は川内原発30キロ圏の9つの市と町の主催で毎年2月に行われています。今回は川内原発が去年11月に原子力規制委員会に運転延長が認可されて以降初の訓練です。
薩摩半島西方沖を震源地とする最大震度7の地震が発生し、電源を喪失した川内原発2号機で炉心が損傷するとの想定で、およそ210の機関から4000人が参加しました。
記者)「川内原発の重大事故対応の要。緊急時対策所。職員50人が対応にあたっている」
川内原発の緊急時対策所では、非常用の炉心冷却装置が一部故障した場合の電源の確保や、被ばくした職員を病院へ搬送する手順を確認しました。
原発5キロ圏の薩摩川内市寄田地区では倒壊した建物から住民を救助し、鹿児島市まで避難させました。
また原発からおよそ40キロ南の日置市の避難退域時検査場所では、30キロ圏内の薩摩川内市やいちき串木野市から避難した住民に、被ばくを抑える安定ヨウ素剤が配られました。
ことし元日に最大震度7の能登半島地震が起きたことから、住民たちは真剣な表情で訓練に参加していました。
薩摩川内市民)「スタッフが今回の訓練のように早急にできるか不安なところもある」
日置市住民)「高齢者も多いから早め早めの対応が必要」
訓練を視察した塩田知事は…
塩田知事)「いろいろな事態を想定し、能登半島地震の対策をみて、改善すべきところは対応したい」
訓練は午後6時まで行われます。