2024年2月12日月曜日

道路が寸断し集落孤立…積雪下での原発事故を想定し訓練

 12日、柏崎刈羽原発の冬期間の原子力災害を想定した訓練が行われ、柏崎市では寝たきりの人など配慮が必要な住民を避難させる手順が確認されています。新潟毎年重大事故想定した冬季訓練を行っていて、今年は柏崎市と刈羽村で住民などおよそ80人が参加します。

 今回の訓練では、倒木によって孤立した地域に行くために自衛隊がチェーンソーで倒木を切る作業から始まったということです。
 しかしブロガーの「世に倦む日々氏」に拠れば、発災の当日乃至翌日に自衛隊が現場に入って救命活動に入ることは安倍政権以後はなくなったということで、能登半島地震でも現場に入ったのは発災から数日経ってからで、救援物資の被災者への配達に従事している光景が報道されました。
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 原発の重大事故時に関連道路の寸断や途絶が起きるのは、「原発の立地自体に問題があった」ということであり大問題です。その点自衛隊はヘリコプターを活用できるので、是非とも発災の当日(乃至翌日)に現場に入って、避難の援助やガレキに埋もれた人たちの救命活動に入って欲しいものです。
 もしも「即日対応の方針」ではないのであれば、避難訓練のときだけ参加すること自体ゴマカシということになります。
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道路が寸断し集落孤立…積雪下での原発事故を想定し訓練 要配慮者の避難手順などを確認【新潟・柏崎】
                       NST新潟総合テレビ 2024/2/12
2月12日、冬の期間の原子力災害を想定した訓練が行われ、柏崎市では寝たきりの人など配慮が必要な住民を避難させる手順が確認されています。
記者リポート
「今回の訓練では、倒木によって孤立した地域に行くために自衛隊がチェーンソーで倒木を切る作業から始まっています
県は柏崎刈羽原発で重大な事故が起きた場合を想定した冬季訓練を毎年行っていて、今年は柏崎市と刈羽村で、住民などおよそ80人が参加します。
12日は雪が積もる中、地震により原発事故が発生し、柏崎市では集落が孤立した想定で訓練を実施。
自衛隊が道路の寸断を解消して集落へ向かうと、寝たきりの住民を搬送するなどし、要配慮者を含めた住民の避難手順を確認しました。
午後には刈羽村でも訓練が行われます。


“冬の原子力災害”を想定 自治体や東京電力、自衛隊に加え住民も参加した防                                災訓練始まる
                         BSN新潟放送 2024/2/12
冬の原子力災害に対応するため行政や地元住民が参加した訓練が新潟県柏崎市で行われました。
訓練は県や地元自治体、自衛隊、東京電力に加え「PAZ」と呼ばれる原発からおよそ半径5キロ圏内の住民も参加して行われています。柏崎市と刈羽村が震度6強の揺れに見舞われ、柏崎刈羽原発7号機の冷却機能の一部が喪失したという想定で行われました。

訓練
「道路上に段差が発生し、この先の住人が孤立しているとの情報」
柏崎市では、地震に伴い、道路が寸断され孤立地域が出たとして応援要請を受けた陸上自衛隊が市の職員や地元住民と連携し住民避難を開始します。
訓練
「大丈夫ですか?」「はい、大丈夫です」
避難は要配慮者を想定し、ストレッチャーや車いすを使い、福祉車両やバスに乗り換えて避難するまでの手順を一つ一つ確認しながら行っていました。訓練は午後、刈羽村でも行われます。