2019年12月17日火曜日

福島原発 排気筒の解体 完了時期延期へ

 東電は16日福島原発の排気筒の解体作業にトラブルが相次いでいることから、来年3月末までとしていた解体の完了時期を来年月上旬ごろに延ばすことを原子力規制委の検討会に報告しました。
 検討会のメンバーからは「切断はかなり高度なチャレンジだ。これまでも大丈夫といいながらトラブルが続いてきた」などと厳しい指摘があがりました。
 東電は切断方法や作業手順の改善策を示していて、16日午後から排気筒の切断作業を再開しました。
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福島第一原発 排気筒の解体 完了時期延期へ 作業は再開 
NHK NEWS WEB 2019年12月16日
福島第一原子力発電所の排気筒の解体作業にトラブルが相次いでいることから、東京電力は16日、来年3月末までとしていた解体の完了時期を来年5月上旬ごろに延ばすことを原子力規制委員会に報告するとともに、中断していた解体作業を再開しました。

高さが120メートルある排気筒は、事故の際の放射性物質を含む気体で汚染されているほか、ひびも見つかっていて、東京電力は倒壊のリスクを減らすため、半分の60メートル前後まで解体する計画です。
専用の装置を開発し、ことし8月から切断を始めましたが、刃が抜けなくなるなどトラブルが相次ぎ、東京電力は作業を中断し計画の再検討を行っていました。
その結果、来年3月末までに解体を終えるのは難しいとして、完了時期を来年5月上旬ごろに延ばすことを決め、16日、原子力規制委員会の検討会に報告しました。

これについて検討会のメンバーからは「切断はかなり高度なチャレンジだ。これまでも大丈夫といいながらトラブルが続いてきた」などと厳しい指摘があがり、今後はトラブルが起きることを前提に、慎重に作業を進めてほしいといった意見が出されていました。

東京電力は切断方法や作業手順の改善策を示していて、16日午後から排気筒の切断作業を再開しました。