福井県の高浜原発4号機で、蒸気発生器の細管5本が最大で60%余り削れたのは、作業衣から脱離した微小金属片が混入したためとする調査結果がまとまりました。
蒸気発生器は菅束型の熱交換器で熱伝達効率を高めるために直径2㎝程度の薄肉細管数千本からできています(管内側に原子炉の熱水を通し、菅外側の純水を沸騰させます)。
俄かには信じがたい理由ですが原子力規制委は原因分析は妥当だとしました。
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高浜原発 蒸気発生器の「削れ」 原因は小さな金属片の混入
NHK NEWS WEB 2019年12月19日
福井県にある高浜原子力発電所4号機で、蒸気を発生させる機器の細い配管=細管5本が最大で60%余り削れたのは、小さな金属片が混入したことが原因とする調査結果を関西電力がまとめました。原子力規制委員会では、必要な対策を講じるよう求めました。
高浜原発4号機では、定期検査中のことし9月、タービンを動かす蒸気発生器3台で、合わせて5本の細管が最大で60%余り削れていたことが分かりました。
これについて関西電力は19日、原子力規制委員会に対して、定期検査をしていた際、作業員の服などに付着した長さ18ミリから24ミリ、幅6ミリから8ミリ、厚さ1ミリ以下の小さな金属片が機器に混入し、外側から細管を傷つけたことが原因とみられると報告しました。
また、再発防止策として、作業員は点検前に服を着替え、靴にカバーをつけることなどを徹底するとしました。
これに対し、原子力規制委員会は、金属片は発見されていないものの関西電力の原因分析は妥当だとしたうえで、下請けなどに任せるだけでなく、関西電力の職員が作業に直接立ち会うなど、必要に応じて対策を講じるように求めました。