国には原子力規制員会と原子力委員会という二つの似た名前の組織があります。
原子力規制委は10日、事実上の「合格」とした東北電力女川原発2号機について、原子炉等規制法に基づき原子力委員会に報告し、意見聴取しました。異論は出ず、原子力委は来週にも答申をまとめる方針です。
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規制委・女川2号機「合格」 原子力委に意見聴取
河北新報 2019年12月11日
原子力規制委員会は10日、新規制基準適合性審査で事実上の「合格」とした東北電力女川原発2号機(宮城県女川町、石巻市)について、国の原子力委員会に報告し意見聴取した。異論は出ず、原子力委は来週にも答申をまとめる方針。
意見聴取は原子炉等規制法に基づく手続き。規制委が正式合格とみなすかどうかの判断材料の一つとなる。
原子力委の定例会議で規制委の担当者が、商業発電用の使用目的や、使用済み核燃料を再処理するまで適切に貯蔵・管理する方針などに変更はないことを報告。「平和の目的以外に利用される恐れがないと認められる」と説明した。原子力委の岡芳明委員長は、設置変更許可申請書の変更点について質問した。
規制委は11月27日、女川2号機の新基準への適合を認める「審査書案」を了承。意見聴取のほか意見公募(パブリックコメント)を実施している。東北電は安全対策工事を終える2020年度以降の再稼働を目指している。