福島医大の主催で来年2月に福島市で、「甲状腺検査」と「こころの健康度・生活習慣調査」に焦点を当てた国際シンポジウムが開かれます。
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「健康調査情報」共有の場に 国際シンポ、甲状腺検査など焦点
福島民友 2019年12月26日
福島医大放射線医学県民健康管理センター主催で来年2月2、3の両日に福島市で開かれる国際シンポジウムについて、神谷研二センター長らが25日取材に応じた。神谷センター長は「県民健康調査の成果を広く知ってもらうとともに、国内外の専門家が集い県民健康調査の情報を共有することがシンポジウムの目的だ。科学的根拠に基づいた正しい情報を発信することで、健康に関する根拠のない風評被害の低減に役立つと考える」と意義を語った。
今回のシンポジウムでは、原発事故を受けて県と医大が取り組む県民健康調査の中の「甲状腺検査」と「こころの健康度・生活習慣調査」に焦点を当てる。海外から3人の専門家を招く。甲状腺検査、甲状腺診療をテーマとした第1部では、シカゴ大医学部のピーター・アンジェロス教授が米国など海外での甲状腺がん治療の現状について語る。
被災者のメンタルヘルスをテーマとした第2部では、災害時のトラウマケアの第一人者であるニューサウスウェールズ大心理学部のリチャード・ブライアント教授(オーストラリア)が「災害時における心のケアの進歩」と題して講演。また、臨床心理学者でハリケーンやテロ事件の被害者へのケアに当たっているダグラス・ウォーカー氏(米国)が過去の支援の事例も踏まえて災害時のメンタルヘルスについて語る。
神谷センター長のほかセンターの甲状腺検査部門の志村浩己部門長、健康調査県民支援部門の前田正治部門長が25日、福島医大で取材に応じた。神谷センター長は「復興の基本となるのは県民の健康。県民健康調査を通じてより良い復興を目指したい」と話した。
◆1月26日まで参加募る
シンポジウムは福島市のザ・セレクトン福島が会場で、時間は2日午後2~6時5分、3日午前8時45分~午後5時10分。県民や医療従事者、学生、行政関係者など誰でも参加できる。参加無料。申し込み締め切りは1月26日。
申し込みはWeb(http://kenko-kanri.jp/news/2nd_intl_symposium.html/)の専用フォームから申し込むか、申込用紙に必要事項を記入しファクスで申し込む。ファクス番号は024・581・5457。
問い合わせはセンター国際連携室(電話024・581・5454)へ。