福島第一原発で排気筒を解体する遠隔操作の切断装置にトラブルがあったため、代わりに3人の作業員が3日と4日に排気筒の上部に登り、切断する作業を行い終了しました。
この作業による被ばく量はもっとも多い作業員で0.81ミリシーベルトでした。
このあとの解体は、切断装置を整備して再び遠隔操作で続け、来年3月までに排気筒を半分の高さまで解体する計画です。
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福島第一原発 排気筒切断 遠隔操作装置トラブルで作業員が実施
NHK NEWS WEB 2019年12月4日
東京電力福島第一原子力発電所では、排気筒を解体する遠隔操作の切断装置にトラブルがあったため、代わりに作業員が排気筒の上部に登り、切断する作業を行いました。
解体作業が行われている高さがおよそ120メートルある福島第一原発の排気筒は、事故の際、放射性物質を含む気体が放出され、内部が汚染されているほか、鉄骨にひびも見つかっています。
東京電力では倒壊のリスクを減らすため、特別に作った遠隔操作ができる切断装置を使って、上からおよそ2メートルから3メートルごとに輪切りにして解体する作業を進めていますが、先月、およそ9メートル切断したところで刃が抜けなくなるトラブルが発生し、作業が中断していました。
このため東京電力では、作業員を高さ110メートル付近までゴンドラで運び、電動のこぎりを使って手作業で切る作業を2日かけて行い4日、終了したと発表しました。
この作業による被ばく量はもっとも多い作業員で0.81ミリシーベルトでした。東京電力によりますと、作業は管理され、計画していた被ばく量を下回ったということです。
東京電力は、このあとの解体は、切断装置を整備して再び遠隔操作で続けるとしています。
東京電力は、来年3月までに排気筒を半分の高さまで解体する計画です。