2023年10月18日水曜日

18- 中国・ロシア、 9月 日本産魚介類の輸入ゼロに

 中国政府は海洋放出が始まった8月24日に日本産水産物の全面的な禁輸措置を発動し、中国税関が18日発表した9月の貿易統計(月報)によると、日本産魚介類の輸入額はゼロとなりました。
 ロシアの食品安全監視当局16日、中国による日本産水産物の全面的な禁輸措置に加わると発表しました。
 中国の禁輸措置の影響で国内の水産物はだぶついていて、ロシアも加われば影響が更に広がる恐れがあるとして石巻魚市場の佐々木茂樹社長一刻も早い禁輸の解除を求めています。
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中国、日本産魚介類の輸入ゼロに 全面禁輸が影響 9月
                           時事通信 2023/10/18
【北京時事】中国税関総署が18日発表した9月の貿易統計(月報)によると、日本産魚介類の輸入額はゼロとなった
 中国政府は8月下旬から日本産水産物の全面禁輸に踏み切っており、その影響が表れた。
 中国政府は東京電力福島第1原発から生じる処理水の海洋放出計画に反発し、7月ごろから対日輸入制限を強めてきた。日本産水産物の輸入額は徐々に減少。放出が始まった8月24日には全面的な禁輸措置を発動、違反者を処罰する方針も発表した


ロシアも日本産海産物を禁輸 「解除の働き掛けを」宮城県関係者
                        khb東日本放送 2023/10/17
 東京電力福島第一原発の処理水放出をめぐり、ロシアの食品安全監視当局は16日、中国による日本産水産物の全面的な禁輸措置に加わると発表しました。宮城県の水産関係者からは「政府にはあらゆるルートで禁輸措置解除を求める」という声が聞かれました。
 ロシアが水産物の禁輸を発表した翌朝、石巻魚市場では普段と変わりなく取引が行われていました。
 石巻魚市場の佐々木茂樹社長によると、石巻からロシアへ輸出している魚介類は無く今のところ影響は無いということです。
 ただ、中国の禁輸措置の影響で国内の水産物はだぶついていて、ロシアも加われば影響が更に広がる恐れがあるとして一刻も早い禁輸の解除を求めます。
 石巻魚市場佐々木茂樹社長「政治的な問題でして、我々が関与することもできません。中国とロシアが歩調を合わせたのかなという感じはしてます。あらゆるルートを使って一刻も早く禁輸措置を解除してもらうように働きかけてもらいたいなと思ってます」

 宮下農林水産大臣はロシアの禁輸は不当であり極めて遺憾とし、既に政府として外交ルートを通じて撤回を強く求める旨の申し入れを行ったということです。