2023年10月7日土曜日

川内原発運転延長巡り住民投票条例制定を 市民団体が知事に直接請求

 川内原発の20年運転延長の是非を問う県民投票の実施を目指す市民団体が4日、直接請求に必要な県内有権者数の50分の1以上署名約4万6000筆を塩田康一知事に提出し、投票条例案を鹿児島県議会に出すよう請求しまし

 知事は、20日以内に県議会を招集して、県民投票の実施に関する条例案を提出することになります。議会での審議は今月23日から26日の間で行われる見込みです。
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川内原発運転延長巡り住民投票条例制定を 市民団体が知事に直接請求
                             毎日新聞 2023/10/4
 九州電力が原子力規制委員会に申請している川内原発(鹿児島県薩摩川内市)の20年運転延長について、その是非を問う県民投票の実施を目指す市民団体が4日、署名約4万6000筆を塩田康一知事に提出し、投票条例案を県議会に出すよう請求した。署名数は直接請求に必要な県内有権者数の50分の1以上に達しており、塩田知事は地方自治法に基づき、20日以内に条例案を議会に提出する。
 市民団体は「川内原発20年延長を問う県民投票の会」。同会は6月から2カ月、署名活動を実施。集まった約5万筆のうち、有効と確定した4万6112筆と会が作成した県民投票条例案などを知事に提出した。向原祥隆事務局長は取材に対し「延長を一部の人だけで決めていいのか。県民は自分たちで決めたいと欲している」と話した。
 この日、記者団の取材に応じた塩田知事は「(請求に必要な)法定数を上回る署名が集まったことは、しっかり受け止めたい」と述べた。ただ、知事は運転延長を「適正」とした県有識者委員会の見解などを踏まえ、かねて県民投票の実施に否定的な考えを示している。条例案には知事が意見書を付けるが、内容は「検討中」とした。【宝満志郎】


川内原発延長問う県民投票求め署名簿提出 県が受理、条例案をサイトで公開 鹿児島
                         MBC南日本放送 2023/10/4
川内原発の20年の運転延長について賛否を問う県民投票の実施を求める市民グループが4日、鹿児島県に直接請求を行い、請求は先ほど受理されました。
川内原発は、1号機が来年7月、2号機が再来年11月に40年の運転期限を迎えるため、九州電力が20年の運転延長を申請し、原子力規制委員会が審査を続けています。
こうした中、市民グループは「運転延長に関する住民の意見を聞くべき」として、4日午後、塩田知事宛ての署名4万6112人分を提出し、県民投票条例の制定を求める直接請求をしました。
県は提出された署名簿の数や市民グループが作った条例の案などの確認を終え、先ほど、受理したと明らかにしました。条例案などは県のホームページで公表されています。
今後、知事は、今月5日から20日以内に県議会を招集して、県民投票の実施に関する条例案を提出することになります。関係者によりますと、議会での審議は今月23日から26日の間で行われる見込みです。