2021年6月26日土曜日

30km圏の揖斐川町 不測事態に備え避難所整備 美浜原発再稼働で

 一部地域が美浜原発から半径約30km圏内にある揖斐郡揖斐川町は、同原発の再稼働に伴い独自に原子力災害マニュアルを策定したほか、放射線測定器約70台を町内の集会場や学校などにそれぞれ配備、安定ヨウ素剤は全町民分を町内2カ所に備蓄するほか、一時避難場所となっている川上集会場には昨年、放射性物質の侵入を防ぐ陽圧化装置を導入し、非常用の電源も設置しました。

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美浜原発3号機再稼働、不測事態に備え避難所整備 30km圏の揖斐川町
                        岐阜新聞 2021年06月24日
 再稼働した美浜原発3号機のある福井県に隣接する岐阜県や周辺の自治体は、不測の事態に備えた対策を進めている。
 県は地域防災計画や広域避難方針を策定した。事前の対策のほかに緊急時のモニタリング体制や避難方法、甲状腺被ばくを防ぐ医薬品「安定ヨウ素剤」の配布方法などを明記している。原発事故に備えた訓練も実施してきた。
 古田肇知事は「国には責任を持って再稼働後も厳正な監視をしてもらい、原発の安全性やエネルギー政策上の必要性を国民に対し丁寧に説明するよう求める。原発設置者には安全対策に万全を期すよう求めたい」とコメントした。
 一部地域が国の定める「緊急時防護措置準備区域(UPZ)」の美浜原発から半径約30キロ圏内にある揖斐郡揖斐川町も対策を進める。独自に原子力災害マニュアルを策定したほか、放射線測定器約70台を町内の集会場や学校などにそれぞれ配備安定ヨウ素剤は全町民分を町内2カ所に備蓄している。岡部栄一町長は「国や関西電力は今まで以上に安全確保に取り組んでほしい。町としては住民の安全安心のために必要があればその都度対策を講じたい」とした。
 UPZ圏内に入る同町坂内川上地区には、4月時点で26世帯47人が居住。一時避難場所となっている川上集会場には昨年、室内の気圧を高めて放射性物質の侵入を防ぐ陽圧化装置が導入され、非常用の電源も設置された。住民たちは原発事故を想定した防災訓練に参加して意識を高めてきた。
 堀井玉男自治会長(70)は「国などによる検証を踏まえた上での再稼働であり、安全性は信頼している。道路網の整備や隣接する滋賀県からの避難者についても考える必要がある」と話した。一方で80代の男性住民は「経済や雇用の問題から地元の同意は理解できるが、事故が起きた時に風向きの関係で被害が大きくならないか心配」と話した。