2013年7月27日土曜日

「北茨城市で7マイクロシーベルト」をなぜ即刻公表しないのか

 道路などを走らせながら連続的にその地点の放射能レベルを測定できる放射能測定巡回車において、北茨木市の工業団地内の路上で712に毎時7マイクロシーベルト(年間換算61ミリシーベルト)の放射能が観測されたのにもかかわらず、25日になってようやく規制庁から各報道関係者にメールで連絡がありました。

 このことに関して武田邦彦教授から怒りのブログが発表されました。同ブログには「音声機能」も付属していますので、それで聞くとその怒りが直に伝わります。
 原子力規制庁からのメールと一緒に紹介します。

(コバルト60は工業製品などの内部構造を調べるために放射能を照射する際の線源)
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【緊急】北茨城市で7マイクロシーベルト・・・どうするべきかも判らない!!
武田邦彦 2013年7月26日
北茨木市の工業団地で7月12日毎時7マイクロシーベルト(年間61ミリシーベルト相当)の放射線量が観測されていたことが7月25日に原子力規制庁から発表された。規制庁に報告したのは原子力機構、測定は北茨城市。
規制庁の説明では「周辺の工場で放射線を使った非破壊検査が行われていて、その放射線」ということだ。とんでもない事が起こった。

1)1年61ミリシーベルトという高い放射線が観測されたら、即刻発表しなければ逃げるに逃げられない。それを14日後に発表した。
2)非破壊検査の線源はコバルト60を使っているが、直ちに使用を止めないといけない。その後、線源がどうなっているか発表されていない。
3)どこでどのような線源を誰が使っているか国は把握しているのに発表しない。

もう、原子力を止めた方がよい。原発以外でも完全に犯罪となるこのような高い線量を放置するということになると、いつどこで高い線量が漏れて被曝しているかわからない。

1)放射性ヨウ素が継続的に漏れている、
2)福島原発から継続的に放射性物質が漏れているがベクレルが公表されない、2号機、3号機の異常がなかなか明らかではない、
3)海に放射性物質が流れていたのに選挙が終わるまで発表されない。自民党の圧力だろう

これまで原子力に携わってきた人、今でも推進派の人、原子力に携わる人はこのような杜撰で基準のない原子力にはほとんどの人が反対のはずだ。声を上げて欲しい。
今の所、北茨木が最も危険で、至急、市に説明を求め、逃げるべき所は逃げる必要がある。


原子力規制庁から報道関係者へのメール

報道関係者各位
7月25日 19:49
日本原子力研究開発機構(JAEA)から、北茨城市の走行サーベイ結果において、同市内の工業団地付近で異常に高い線量率を検出した旨の連絡がありましたのでお知らせします。
○12日9:20頃、北茨城市が北茨城市南中郷工業団地の走行サーベイを実施。
○24日、JAEAがこのサーベイ結果を分析していたところ、同工業団地付近で異常に高い線量率(7マイクロシーベルト毎時)を検出していたことを確認。
○このため、25日16時頃、JAEAが同工業団地付近の空間線量率の再測定を実施したところ、高い線量は確認されなかった。
○異常なデータの原因については、現在調査中。
                                   以上
                                        (担当)
原子力規制庁