2023年1月31日火曜日

原発事故「健康に及ぼす影響」最終報告へ

 新潟県の原発事故が健康に及ぼす影響を検討する委員会が開かれ最終報告案がおおむね了承されました。原発事故が甲状腺がんの発生に及ぼす影響について不明点が多く検証を続けるべきとい意見も出されました報告書は年度内に県に提出される予定です

 これで「避難方法」と「福島事故の原因」の検証と合わせて3つの検証報告が出そろうことになります
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原発事故「健康に及ぼす影響」最終報告へ 県「3つの検証」がそろうことに
                        UX新潟テレビ21 2023/1/30
「避難」・「原因」とともに県3つの検証そろうことに
原発事故が健康に及ぼす影響を検討する委員会が開かれ最終報告案がおおむね了承されました。
原案には福島第一原発の例を挙げ「原発事故が自殺率に負の影響を与えた」として長期的な健康調査の提言が盛り込まれました。また、放射能の飛散情報などをスマートフォンで提供することなどが避難の効率化に繋がるとしました。
一方で、原発事故が甲状腺がんの発生に及ぼす影響について不明点が多く検証を続けるべきとい意見も出されましたが報告書はおおむね了承されました。

■健康分科会 鈴木宏座長
「私たちは1つの石を投げた。それをどういう風に県などがとらえるか期待したい」
報告書は年度内に県に提出される予定です。「避難方法」と「福島事故の原因」の検証については既に最終報告書が提出され3つの検証報告が出そろうことになります。

東電 相次ぐ原発不祥事を謝罪

 東電は30日、柏崎刈羽原発を巡る不祥事や改善状況について柏崎市で住民向けの説明会を2年ぶりきました。福田俊彦原子力・立地本部長は冒頭「不適切な事案が相次ぎ、県民の皆さまに心配をかけて申し訳ない」と謝罪し、「一つ一つ解決したい」と述べました。

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東電、相次ぐ原発不祥事を謝罪 柏崎の住民説明会で
                            共同通信 2023/1/30
 東京電力は30日、柏崎刈羽原発を巡る不祥事や改善状況について、同原発が立地する新潟県柏崎市で住民向けの説明会を開いた。2年ぶりの開催で、福田俊彦原子力・立地本部長は冒頭「不適切な事案が相次ぎ、県民の皆さまに心配をかけて申し訳ない」と謝罪し、「一つ一つ解決したい」と述べた。
 説明会には約70人が参加。東電が、10月に7号機を再稼働させる前提で、電気料金の値上げ幅を圧縮して申請したことについて「仮定として(再稼働を)織り込んだ」と述べる一方、「安定的な原子力発電を考慮せず、高騰する燃料価格を転嫁することはできない」と説明した。

関西電力 高浜原発4号機が自動停止 中性子量が急減で

 運転中の関西電力高浜原発4号機で、原子炉内の核分裂の状態を示す中性子の量が急激に減少したという異常を知らせる信号が出て原子炉が自動停止しました。停止は正常に行われ核燃料の冷却に問題はないということです。

 中性子の量が急減した理由としては、原子炉内で何らかの原因で制御棒が核燃料集合体の間に挿入されたことが先ず考えられますが、自動で緊急停止する場合にも制御棒が強制的に挿入されるので、停止後には見分けがつかないことになります。
 関西電力と原子力規制庁が原因を調べています。
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関西電力 高浜原発4号機が自動停止 原因を調査
                     NHK NEWS WEB 2023年1月30日
30日午後、福井県にある関西電力の高浜原子力発電所4号機で原子炉内の核分裂の状態を示す中性子の量が急激に減少したという異常を知らせる信号が出て原子炉が自動停止しました。原子炉は正常に停止し、今のところ核燃料の冷却に問題はないということで、関西電力と原子力規制庁が原因を調べています。
原子力規制庁によりますと、30日午後3時20分ごろ、福井県高浜町にある運転中の関西電力高浜原発4号機で、原子炉内の核分裂の状態を示す中性子の量が急激に減少したという異常を知らせる信号が出て原子炉が自動停止したということです。
原子炉は正常に停止し、今のところ核燃料の冷却に問題はないということです。周辺の放射線量を計る、モニタリングポストの値にも異常は見られないということです。
関西電力と原子力規制庁が原因を調べています。
関西電力から報告を受けた福井県の発表によりますと、原子炉の周囲には運転中の中性子の量を測定する検出器が4つ設置されていて、このうち2つ以上で異常を検知すると原子炉が自動停止するということです。また、これらの検出器については、今月26日に正しい値を示しているか確認する校正を行っていたということです。
しかし、いまの時点では原因の絞り込みは難しいとしています。高浜原発4号機は去年11月に起動し、12月から営業運転に入っていました。原子力規制庁によりますと、同じ信号で原子炉が自動停止したのは、1988年の関西電力高浜原発3号機以来だということです。

関西電力「放射能の影響なし」
関西電力は高浜原発4号機の原子炉が自動停止したことについて、原因については現在、調査中だとしたうえで、放射線を監視するモニタリングポストの数値に現時点で異常はなく「環境への放射能の影響はありません」とコメントしています。
また、電力の供給については、最低限必要とされる予備率3%を十分に上回ることから、関西電力送配電は「現時点で電力の需給に問題はないと考える」としています。

モニタリングポストに異常なし
原子力発電所の周辺には放射性物質が漏れていないかを確認するためモニタリングポストと呼ばれる計測装置が複数設置されていて空間の放射線量を24時間、監視しています。
午後6時40分現在、福井県原子力環境監視センターのホームページでは、高浜原発から半径5キロ圏内にある20あまりのモニタリングポストに異常な値は表示されていません。
また関西電力もモニタリングポストの数値にこれまで異常はないとして「環境への放射能の影響はありません」とコメントしています。
福井県も午後6時からの記者会見で環境への影響はないことを確認しているとしています。

【福井県が会見】 
自動停止した高浜原子力発電所4号機について、関西電力から報告を受けた福井県が30日午後6時から記者会見を開き「原子炉の温度や圧力に異常はみられない」とした上で、原因については「現段階でこれが原因というものはなく、今後、調査する」と説明しました。
記者会見の中で、福井県は高浜原発4号機が自動停止した原因について「現時点ではわからない」とした上で、可能性としては
▽原子炉の出力を制御する制御棒と呼ばれる装置が何らかの原因で落下したか
▽中性子を検出する計測器そのものに何らかの異常が発生したことなどが考えられるとしています。今後、詳しい調査を行うとしています。

高浜原発4号機とは 
福井県高浜町にある高浜原子力発電所4号機は、出力87万キロワットの加圧水型の原発で、1985年に運転を開始しました。
加圧水型は、原子炉内部の水に高い圧力を加えて高温にし、別の配管を流れる水に熱を伝えて蒸気を作り、タービンを回して発電する型式で、2011年に事故を起こした福島第一原子力発電所の沸騰水型とはタイプが異なります。
高浜原発4号機は、原発事故のあと策定された新しい規制基準に基づく原子力規制委員会による審査に合格し、2017年に再稼働しました。
最近では、去年12月に法律で義務づけられている13か月に1度の定期検査を終えて、営業運転を再開していました。

自動停止とは
原子力発電所は異常を感知すると原子炉が自動で止まる構造になっています。
これを「自動停止」と呼んでいます。
加圧水型と呼ばれるタイプの高浜原発4号機の場合は、制御棒とよばれる原子炉のブレーキ役を果たす装置が原子炉の上から原子炉の中に挿入されて、核燃料の反応を止めます。
福井県によりますと高浜4号機は原子炉の中の中性子の量が減ったとの信号を計測装置が感知したことから自動停止をしたということです。

運転中の自動停止 2011年10月の玄海原発以来
原子力規制庁によりますと、運転中の原発で原子炉が自動停止したのは、2011年10月に佐賀県にある玄海原子力発電所4号機でタービンを回した蒸気を水に戻す復水器と呼ばれる設備に異常があったことを知らせる信号が出てタービンが止まり、原子炉が自動停止して以来だということです。


【速報】高浜原発4号機が自動停止 “中性子の数”急激に減少
                      テレビ朝日系(ANN) 2023/1/30
 関西電力の高浜原発4号機が自動停止しました。放射能漏れは確認されていません。
 原子力規制委員会によりますと、30日午後3時21分、関西電力から福井県の高浜原発4号機で異常を示す警報が発信され、原子炉が自動停止したと連絡がありました。
 原子炉の中で核分裂の状態を示す中性子の数が急激に減少したためだということです。
 原子炉は正常に停止し、冷却も正常に行われていて、原発周辺の放射線の量を測定する「モニタリングポスト」の値にも異常はありません。
 関西電力は原因調査を行うとしています。

川内原発1、2号機の運転延長延長についての検証 県分科会

 鹿児島県川内原発1、2号機の運転延長について検証する県の専門委員会の分科会が、30日開かれました。会合では、1、2号機の劣化状況の評価結果について検証作業が進められ、委員からは、廃炉になった原発の原子炉から機器を取り出し、劣化状況調査の参考にすることを、今後検討するよう要望がありました。検討対象機の劣化状態を非破壊検査で確認できない以上、この方法で参考データを得るのは次善の策と思われます。

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川内原発1、2号機の運転延長について検証 鹿児島県原子力専門委の分科会
                      鹿児島ニュースKTS 2023/1/30
鹿児島県薩摩川内市の九州電力川内原発1、2号機の運転延長について検証する県の専門委員会の分科会が、30日開かれました。
川内原発は、1号機が2024年、2号機が2025年に運転開始から40年の運転期限を迎えます
九州電力は、2022年10月に原子力規制委員会に20年の運転延長を申請していて、県は運転延長が可能かどうか検証する分科会を設置しています。
30日の会合では、1、2号機の劣化状況の評価結果について検証作業が進められ、委員からは、廃炉になった原発の原子炉から機器を取り出し、劣化状況調査の参考にすることを、今後検討するよう要望がありました
九州大学応用力学研究所准教授 渡邉英雄委員
「玄海原発や川内原発の経年劣化、長期計画に生かすようなものを作ってもらい、拡充していもらいたい。九州電力は遅れている。そこはやってもらいたい」
九州電力の担当者
「指摘を踏まえながら、活用検討を続けていきたい」
分科会では、2023年春ごろにそれぞれの委員の検証結果をとりまとめる予定です。

31- 東電 原発事故の追加賠償額公表へ

 東電は、福島原発事故に関する賠償基準「中間指針」の見直しに沿って、生活基盤変容や過酷避難などに最大280万円を支払う追加賠償額を決めました。

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東電、原発事故の追加賠償額公表へ
                             共同通信 2023/1/31
 東京電力は、福島第1原発事故に関する国の賠償基準「中間指針」の見直しに沿って、生活基盤変容や過酷避難などに最大280万円を支払う追加賠償額を決めた。31日午前11時に記者会見を開き詳細を公表する

2023年1月29日日曜日

柏崎刈羽、運転には「まだ課題」 現地調査で山中委員長

 原子力規制委の山中伸介委員長は28日、テロ対策不備で事実上の運転禁止命令を出している柏崎刈羽原発を現地調査し、原子炉建屋に通じるゲートの管理状況は「非常に良くなっている」と評価しましが、「核物質防護上、具体的には話せないが、課題がまだある」との認識を示しました。

 3号機の審査書類に、既に審査を終えた2号機の記載内容が流用されていたことについては「小さな問題ではない」と強調しました。
 また東電が電気料金の値上げを申請する際、柏崎刈羽原発の再稼働時期を明記したことについて、柏崎刈羽原発の稲垣武之所長は26日の会見で“あくまで料金算定上の仮定”と強調し、「地元の信頼なくして再稼働はありえない」と話しました。

     お知らせ
   都合により30日、31日は記事の更新が出来ません。ご了承ください。
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柏崎刈羽、運転には「まだ課題」 現地調査で原子力規制委員長
                             共同通信 2023/1/28
 原子力規制委員会の山中伸介委員長は28日、テロ対策不備で事実上の運転禁止命令を出している東京電力柏崎刈羽原発(新潟県)を現地調査し、改善状況を確認した。終了後に山中氏は「核物質防護上、具体的には話せないが、課題がまだある」との認識を示した。
 山中氏は生体認証装置を導入した原子炉建屋に通じるゲートや、雪が降りしきる中、原発北側の砂浜沿いにある防護柵などを視察。ゲートの管理状況は「非常に良くなっている」と評価した。
 柏崎刈羽原発では3号機の審査書類に、既に審査を終えた2号機の記載内容が流用されていたことも発覚。山中氏は「小さな問題ではない」と強調した。


電気料金の値上げ申請時に再稼働時期を明記も 原発所長「信頼なければ…」【新潟】
                      NST新潟総合テレビ 2023/1/27
東京電力が電気料金の値上げを申請する際、柏崎刈羽原発の再稼働時期を明記したことについて、柏崎刈羽原発の稲垣武之所長は26日の会見であくまで仮定の話しで「地元の信頼なくして再稼働はありえない」と話しました
東京電力が1月23日に経産省に電気料金の値上を申請する際、柏崎刈羽原発7号機の再稼働時期を今年10月、6号機は再来年4月と明記したことについて、26日、柏崎刈羽原発の稲垣所長は“あくまで料金算定上の仮定”と強調。
再稼働については次のように話しました。
【柏崎刈羽原発 稲垣 武之所長
「地元・地域のご信頼なくして再稼働なんてありえないと思っている。信頼をちょうだいするまでは再稼働の〝さ”字も申し上げません」

双葉町主催の3.11追悼式、今年から実施せず

 双葉町は毎年3月11日に行ってきた町主催の東日本大震災の追悼式について、今年から実施せず、町内の町産業交流センターに献花台を設ける形に変更します。長引く避難生活や高齢化している現状を考慮し、遺族以外の希望者も広く追悼できる形が望ましいと判断したということです。

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双葉町主催の3.11追悼式、今年から実施せず 遺族の高齢化など考慮
                        福島民友 2023年01月29日
 双葉町は毎年3月11日に行ってきた町主催の東日本大震災の追悼式について、今年から実施しないことを決めた。避難先から参列する遺族の事情や意向などを踏まえ、町内の町産業交流センターに献花台を設ける形に変更する
 東京電力福島第1原発事故で全町避難を強いられた町の追悼式はこれまで、2012年から避難者が多く暮らすいわき市で実施。21年からは先行的に避難指示が解除された中野地区にある町産業交流センターで行ってきた。
 町は震災と原発事故から10年以上が経過し、参加者が年々減少していることに加え、長引く避難生活や高齢化している現状を考慮。遺族以外の希望者も広く追悼できる形が望ましいと判断した。
 震災と原発事故で被災した浜通りの市町村で追悼式を取りやめるのは昨年の楢葉町に次いで2例目。双葉町では震災関連死を含め179人が犠牲となった。

29- 原発は「災害に弱く、武力攻撃の標的に」と れいわ・山本代表

 れいわ新選組の山本太郎代表は28日、鹿児島市で街頭演説し、川内原発など各地の原発が「災害に弱く、外国からの武力攻撃の標的になる恐れがある」と述べ、国のエネルギー政策を批判しました。

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原発は「災害に弱く、武力攻撃の標的に」 れいわ・山本代表、国のエネルギー政策を批判
                           南日本新聞 2023/1/29
 れいわ新選組の山本太郎代表は28日、鹿児島市で街頭演説し、九州電力川内原発(薩摩川内市)など各地の原発が「災害に弱く、外国からの武力攻撃の標的になる恐れがある」と述べ、国のエネルギー政策を批判した。
 「日本の電力は原発がなくても賄える。石炭火力も活用すればいい」と訴え、60年を超える原発運転の問題点を指摘した。
 参院議員を辞職した水道橋博士氏の残り任期を交代で担う「ローテーション制度」導入の正当性も主張。「比例票は政党への支持。多くの民意に応えるため、試させてほしい」と理解を求めた。
 4月の県議選鹿児島市・鹿児島郡区で、れいわ新選組推薦の立候補予定者激励を兼ね来鹿した。

2023年1月28日土曜日

柏崎刈羽原発の再稼働 西村大臣「見通せる状況ではない」

 東電が電気料金の設定の前提にしている柏崎刈羽原発の再稼働について、西村経産は「見通せる状況ではない」との認識を示しました。

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柏崎刈羽原発の再稼働 西村大臣「見通せる状況ではない」
                      テレビ朝日系(ANN) 2023/1/27
 東京電力が電気料金の設定の前提にしている新潟県の柏崎刈羽原発の再稼働について、西村経産大臣は「見通せる状況ではない」との認識を示しました
 西村経産大臣:「原子力規制委員会の追加検査中であります。再稼働の時期を見通せる状況ではないというふうに認識しております」
 東京電力は、23日に6月からの電気料金の値上げを申請しましたが、計画の前提に「新潟県の柏崎刈羽原発7号機が10月に再稼働する」ことが明記されています。
 これについて、西村大臣は「東電の料金の算定上の一定の仮定」としたうえで「再稼働の時期を見通せる状況ではない」との認識を示しました。
 値上げの審査については来月以降に審査を開始する方針です。

大手電力の不正閲覧、6社に拡大 新たに中部、中国で判明

 経産省の電力・ガス取引監視等委員会は27日、大手電力が競合関係にある新電力の顧客情報を不正に閲覧していた問題で、不正閲覧が新たに中部、中国両電力で判明したと発表しました。計6社になりました。

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大手電力の不正閲覧、6社に拡大 新たに中部、中国で判明
                             共同通信 2023/1/27
 経済産業省の電力・ガス取引監視等委員会は27日、大手電力が競合関係にある新電力の顧客情報を不正に閲覧していた問題で、不正閲覧が新たに中部、中国両電力で判明したと発表した。これまでに分かっている関西電力など4社と合わせて計6社に拡大した。監視委は27日、大手10社に求めた緊急点検の結果報告を締め切った。報告内容を踏まえて処分を検討する。
 不正が判明したのは他に東北、四国、九州の各電力。小売り部門の社員が、送配電子会社のシステムなどを通じて新電力の顧客情報を見ていた。

島根原発2号機 規制委調査おわる

 原子力規制委は、島根原発2号機で、新たに整備が計画されているテロ対策の拠点施設などについて調査は、26。27日の2日間で終了しました。

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島根原発2号機 規制委調査おわる 再稼働めざす中国電と協議結果は(島根・松江市)
                     TSKさんいん中央テレビ 2023/1/27
再稼働を目指す島根原発2号機についてです。
きのう26日から行われていた現地調査が終わり、原子力規制委員会は再稼働に関連し、残る審査についても厳正な立場で臨む姿勢を改めて示しました。
原子力規制委員会は、島根原発2号機で、新たに整備が計画されているテロ対策の拠点施設などについて調査するために、26日から現地入りしています。
島根原発2号機は、おととし2021年9月、原子力規制委員会の安全審査に合格。
現在も、設備の詳細設計の工事計画などについて審査中で、中国電力が2022年末提出した追加書類では、安全対策工事の2023年11月の完了を想定しています。

再稼働に関連する残る審査について原子力規制委は。
(原子力規制委員会・杉山智之委員
「その進捗の予定というのは、あくまでも中国電力の方から提示されているものかもしれませんけれども、我々は別にそれに沿って進めているわけではございません。我々は必要であれば、時間をかけてでも審査する
厳正な立場で対応すると改めて強調しました。
これに対し中国電力は、審査について、真摯に対応していく考えを重ねて示しました。

28- 冬の暖房 エアコン、こたつ、ヒーターなど電気代抑える簡単なコツ

 ハフポスト日本版に、エアコン、こたつ、ヒーターなど電気代抑える簡単なコツが掲載されました。電気料金の単価が1・8倍等に上がっているので活用してください。

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冬の暖房、効果的な節電方法がこれだ。エアコン、こたつ、ヒーターなど電気代抑える簡単なコツ
                        ハフポスト日本版 2023/1/28
「10年に1度」だという最強寒波が襲来した2023年の冬。
一方で、7年ぶりの節電要請が発令され、電気代の値上げ発表も相次いでいます。
 【画像でわかりやすく】靴下履くのはOK? 意外な結果が…必読の「冬の快眠OK・NG」リストがこれだ
 寒いこの季節、できるだけ節電を心がけ、暖かい環境で乗り越えるには?
経済産業省がすすめる、すぐにできる家庭向けの省エネ・節電の方法を暖房器具別にまとめました。
▽エアコン
・ドア・窓の開閉は少なくする。
・厚手のカーテンを使用。床まで届く長いカーテンの方が効果的。
・扇風機を併用。暖まった空気を循環させる。
※適宜、換気を行う。
・室外機のまわりに物を置かない。室外機の吹出口にものを置くと、冷暖房の効果が下がることも。
《節電ポイント》
冬の暖房時の室温は20度を目安に、必要なときだけつける。フィルターを月に1~2回清掃するのも効果的。

▽ガス・石油ファンヒーター
・早めの電源オフが決め手。室温は急には下がらないため、外出前や就寝の15分くらい前に切るのがコツ。
・フィルター掃除で効率アップ。掃除機でホコリを吸い取ったり、ぬるま湯で洗ってからしっかり乾かす。
・体感温度をあげるため、着る物を工夫する。
《節電ポイント》
エアコンと同じく、室温は20℃を目安に、必要なときだけつける。

▽電気カーペット
・電気カーペットの下に断熱マットを敷き、効率アップ。
・人のいない部分は、温めない。
《節電ポイント》
広さに合った大きさを使用し、設定温度は低めにする。

▽電気こたつ
・こたつは、おもに腰から下を温める暖房機器のため、腰の上の冷え対策も行う。1枚多めに着込むなどする。
・ストーブやエアコンなど、他の暖房機器と併用する場合は、控えめな温度設定にする。
《節電ポイント》
こたつ布団に上掛と敷布団をあわせて使用し、設定温度は低めにする。

▽床暖房
・床暖房は足元から体を温めるので、室温を低く設定しても快適に過ごすことができる。
・すぐに室温が下がることはないので、就寝や外出の約30分前にスイッチを切るようにする。
・床暖房にはカーペットやラグマットなどは敷かない方が効果的。

2023年1月27日金曜日

福島第一原発の汚染水放出「日本、不完全な資料で決定」と海外科学者が指摘

 ニュージーランドなどの太平洋の18の島国が参加する太平洋諸島フォーラム(P I F)が、委任した科学者パネル海洋科学分野の5人の専門家で構成した委員会)は、26日韓国国会で行われた「福島汚染水放出に関する海外専門家招請討論会」で、東電の汚染水測定データは放出を決定する根拠とはなり得ないと指摘しました。

 科学者パネルを代表して討論会に参加した米国ミドルベリー国際大学院のフェレン・ダルノキ・ベレス教授は「日本がP I Fに提供したデータは不完全、不適切で一貫性もなく、偏向しているため、何らかの決定を下すには不適切だ」と述べました。
 同パネルは
東電が64種類の放射性物質のうちストロンチウム(Sr)90、セシウム(Cs)137などの9つの物質だけに焦点を絞り、残りの55の物質はほとんど測定せずに、常に同じ影響を及ぼす濃度で存在すると仮定していること
貯蔵タンクがいっぱいになる直前のたった一度30リットルのサンプルに対する測定値なので実際の構成と濃度を代表していないこと
半減期が94時間に過ぎない放射性核種であるテルル(Te)127がリットル当たり数十万未満から数百億ベクレル(Bq)まで記録されているのは、溶融した炉心が断続的に危険な状態(臨界?)にないならおかしいこと
トリチウム(三重水素)が海の中で有機結合型トリチウム(OBT)に変化して海洋生態系に及ぼす影響、ストロンチウム90の生物濃縮の影響などをまともに検討していないこと
ーが問題であるとして、希釈が汚染の解決策だという仮定は、科学的に時代遅れで生態学的に不適切だとしました。
 そして海洋放出の代案として、汚染水を長期間貯蔵して放射線を減らしつつ、動植物と菌類を用いた生物学的方法で汚染を除去した後に、人間の接触が最小化される場所に使用されるコンクリートを製造する際の水として利用する方策を勧告しました。
 ハンギョレ新聞が報じました。
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今春、福島第一原発の汚染水放出…「日本、不完全な資料で決定」海外の科学者が指摘
                         ハンギョレ新聞 2023/1/27
 日本政府は不完全で偏向した資料を根拠に福島第一原子力発電所の放射能汚染水の海洋放出を決めたという科学者たちの分析が公表された。同原発を運営する東京電力が、かなりの数の放射性核種(物質)を測定せずに汚染水は安全だという結論を下したというのがその理由だ。福島第一原発の汚染水の海洋放出は、早ければ今春から実施される。科学者たちは「日本政府は原発汚染水の海洋放出推進をやめ、代案を模索すべきだ」と勧告した。

 ニュージーランドやフィジーなどの太平洋の18の島国が参加する太平洋諸島フォーラム(P I F)の科学者パネルは、26日に韓国の国会で行われた「福島汚染水放出に関する海外専門家招請討論会」で、東京電力の汚染水測定データは放出を決定する根拠とはなり得ないと指摘した。科学者パネルは、昨年3月にP I Fが委任した原子力と海洋科学分野の5人の専門家で構成されている。P I Fは汚染水放出の影響を受ける当事者として、日本に関連資料を要求し、受け取っている。日本政府は13日、福島第一原発の敷地内にある1000あまりの貯蔵タンクに保管中の約130万トンの汚染水を水で希釈し、今年の春か夏ごろに海に放出することを決めている。

 科学者パネルを代表してこの日の討論会に参加した米国ミドルベリー国際大学院のフェレン・ダルノキ・ベレス教授は「日本がP I Fに提供したデータは不完全、不適切で一貫性もなく、偏向しているため、何らかの決定を下すには不適切だ」と述べた。さらに「正常稼動中の発電所から、計画され管理された形で汚染水を自然へと放出するわけでもないため、このケースでは汚染水の『放出』ではなく『投棄』という言葉を使うべきだ」と付け加えた。

 同パネルは東電の測定資料が偏向していると考えられる根拠として、まず東電が64種類の放射性物質のうちストロンチウム(Sr)90、セシウム(Cs)137などの9つの物質だけに焦点を絞り、残りの55の物質はほとんど測定せずに、常に同じ影響を及ぼす濃度で存在すると仮定していることをあげた。パネルはまた、多核種除去設備(ALPS)を経た汚染水の測定が行われるのは貯蔵タンクがいっぱいになる直前のたった一度に過ぎず、しかもそれは30リットルのサンプルに対するものであるため、汚染水の実際の構成と濃度を理解するには不十分だとも指摘した。

 パネルは検討結果報告書で「東電の測定資料には非正常で疑わしい測定値がいくつもある」と述べ、信頼性に対する根本的な疑問も提起している。その代表的な例として、半減期が9.4時間に過ぎない放射性核種であるテルル(Te)127がリットル当たり数十万未満から数百億ベクレル(Bq)まで記録されていることを指摘している。福島第一原発事故で放出されたものなら、半減期から考えてすでにかなり前に崩壊しているはずだからだ。報告書は「溶融した炉心が断続的に危険な状態になるのでないなら、この測定値は東京電力の測定とデータの品質管理手続きに問題があることを示す」と明らかにした。パネルはまた、汚染水に含まれるトリチウム(三重水素)が海の中で有機結合型トリチウム(OBT)に変化して海洋生態系に及ぼす影響、ストロンチウム90の生物濃縮の影響などをまともに検討していないことも重要な問題だと指摘した。

 パネルは「希釈が汚染の解決策だという仮定は、科学的に時代遅れで生態学的に不適切だ。放出措置は世代と国境を越えた事案であり、はるかに深い熟考が必要だ」と述べた。これらの科学者は海洋放出の代案として、汚染水を長期間貯蔵して放射線を減らしつつ、動植物と菌類を用いた生物学的方法で汚染を除去した後に、人間の接触が最小化される場所に使用されるコンクリートを製造する際の水として利用する方策を勧告した。

キム・ジョンス先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

県漁連組合長会議 処理水放出に改めて反対(福島)

 福島県漁連の野崎会長が報道陣の取材に応じ、政府が今年春から夏ごろを見込むとした処理水の海洋放出について改めて反対する考えを示しました。

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県漁連組合長会議 処理水放出に改めて反対(福島)
                          KFB福島放送 2023/1/26
県漁連の野崎会長が報道陣の取材に応じ、政府が今年春から夏ごろを見込むとした処理水の海洋放出について改めて反対する考えを示しました
県漁連はいわき市で今年初めての組合長会議を開き、会議のあと野崎哲会長が報道陣の取材に応じました。
政府は13日の関係閣僚会議で、福島第一原発のALPS処理水を海に放出する時期について、今年春から夏ごろを見込むとの方針を固めました。
これについて野崎会長は。
また、組合長会議では2022年の水揚げ実績も報告され、前の年より増えたものの震災前の2割ほどに留まっていることから、野崎会長はこれを震災前の5割まで回復させたいとの考えを示しました。

福島、6号機の燃料搬出1年遅れ 保管先プールに汚れ

 東電は26日、福島第1原発6号機の使用済み核燃料プールに残る燃料取り出しの完了時期が、2023年度末から25年度上期に遅れると発表しました。取り出した燃料を保管する共用プールが汚れ、その対応に時間がかかるためです。
 共用プールはほぼ満杯のため、燃料を空冷式の金属製容器に移し屋外で保管する予定で、昨年5月ごろから作業を始めましたが、これまで容器3基の全てで必要な気密性が確認できませんでした。容器のふたなどにさびや炭酸カルシウムとみられる付着物があり、隙間から共用プールに放射能汚染液が流出したものと思われます。
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福島、6号機の燃料搬出1年遅れ 保管先プールに汚れ
                            共同通信 2023/1/26
 東京電力は26日、福島第1原発6号機の使用済み核燃料プールに残る燃料取り出しの完了時期が、2023年度末から25年度上期に、1年程度遅れると発表した。取り出した燃料を保管する共用プールが汚れ、対応に時間がかかるため。
 東電によると、別の建屋にある共用プールは、ほぼ満杯のため、燃料を空冷式の金属製容器に移し屋外で保管する。昨年5月ごろから作業を始めたが、これまで容器3基の全てで必要な気密性が確認できなかった

 調査の結果、容器のふたなどに、さびや炭酸カルシウムとみられる付着物が見つかった。今後は付着物を防ぐため、容器に入れる前に燃料を洗浄する。