2013年7月1日月曜日

大飯原発の運転停止を求めてデモ

  稼働中の大飯原発は、原発の新規制基準実施以降も次回定期点検の9月までの運転継続が概ね決まっています。
 そのこととともに定検終了後に再稼動の申請が出されたときに、規制委がどう対応するのか、果たして毅然とした態度が取れるのかが懸念されています。
 そんな中7月1日に再稼動1年を迎えるのを機に全国から450名の人たちが集まり、運転停止を求めておおい町の中をデモ行進し、運転停止を求める申入書を関西電力に手渡しました。
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大飯原発停止訴え市民団体デモ 3、4号再稼働から1年を前に
福井新聞 2013年7月1日
 関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)が再稼働から1年となるのを前に、立地するおおい町大島地区で30日、原発に反対する市民団体が抗議行動した。県警が厳戒態勢を敷く中、集会やデモ行進を繰り広げ、「大飯原発を止めろ」とシュプレヒコールを上げた。
 大飯3号機は昨年7月1日に、4号機は同18日にそれぞれ原子炉を起動し、運転を再開した。今年6月の原子力規制委員会の評価会合では、「安全上重大な問題はない」として定期検査に入る9月までの運転継続を容認する報告書案がおおむね了承されている。
 抗議行動には「STOP☆おおい原発再稼働現地アクション」(京都府)の呼び掛けで、全国から約450人(主催者発表)が参加した。一行は午後3時ごろ大島公民館を出発。「原発いらない」「子どもを守れ」と声を上げながら、約2キロにわたってデモ行進した。
 同原発ゲート前に到着すると、代表者が同原発の運転停止を求める申し入れ書を関電社員に手渡した。デモに先立ち、同公民館では反原発を訴える全国集会が行われ、ルポライターの鎌田慧さんは講演で「全国から声を上げ、原発をなくすことを達成したい」と呼び掛けた。   

大飯原発再稼働から1年 運転停止求め450人デモ
朝日新聞 2013年7月1日
 関西電力大飯原発3号機(福井県おおい町)が昨年7月1日に再稼働してから1年が経つのを前に、全国から約450人が30日、同町に集まり、デモ行進した。東京や関西の市民らでつくる「再稼働阻止全国ネットワーク」が呼びかけた。大飯原発のゲート前で、関西電力の職員に運転停止を求める申入書を手渡した。 

 ルポライターの鎌田慧さん(75)も駆けつけ、「再稼働を止める世論を盛り上げていく。第二のフクシマを発生させないことが、せめてもの私たちの償い」と訴えた。デモ行進を見ていた漁師の東寛さん(59)は「一概に反対、賛成は言えんが、事故が起こったら、国は地元住民に補償してくれるのかどうか心配はある」と話した。