2013年9月1日日曜日

原発汚染水を海に流すな 原発の再稼動や輸出は論外

 30日(金)、原発汚水の流出問題が深刻化するなか、官邸前や福島市など全国各地で「海を汚すな」、「再稼動反対」の抗議行動が行われました。
 
 国は汚染水の流出問題を放置したまま原発を再稼動させようとし、海外に対しては原発輸出に向けた宣伝や交渉を行っています。

 自民党自身が発議した国会閉会中の経済産業省委員会の開催も、東京オリンピック招致に悪影響がないようにとの配慮から9月早々の開催は延期されたということで、これも福島の人たちの怒りを買っています。ことの大小の見分けがつかないのでは当然のことです。

 以下にしんぶん赤旗の記事を紹介します。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
再稼働・輸出 安倍政権に抗議 金曜日行動 各地で 
       汚染水 東電任せダメ
しんぶん赤旗 2013年8月31日
 東京電力福島第1原発事故の汚染水漏れ問題が重大な局面を迎えているなか、原発ゼロを目指す行動が30日、全国各地で行われ、原発の再稼働に反対する声が次々とあがりました。

 「放射能汚染水対策より再稼働に力を注ぐ政府は許せない」と山形県から初参加した男性(45)は語ります。首都圏反原発連合(反原連)が30日におこなった首相官邸前抗議行動。放射能汚染水が海に流出する福島第1原発の非常事態のなか、原発を再稼働しようとする安倍晋三内閣に、3300人(主催者発表)の参加者は抗議の声をあげました。
 ドラム隊のリズムにのせて「海を汚すな」「再稼働反対」とコールが響きます。「放射能毒水とめろ」「電力会社&政府 責任とれ」のプラカードも。

 首相官邸に向かって反原連のミサオ・レッドウルフさんが「福島原発事故が収束していないことを公表していただきたい。再稼働は絶対にさせない。9月15日に大飯原発がとまったら、そのまますべての原発をとめなさい」と訴えました。
 東京都江東区に住むブラジルの留学生(28)は「汚染水漏れは、事故の対応を東電任せにしてきた政府の責任です。太平洋の魚は世界中の人が食べる。原発輸出なんてありえない」といいます。
 19歳の娘と一緒に千葉市から参加した男性(50)は「汚染水の被害は拡大しているのに、政府も東電も『全力で取り組む』と口先だけで、うんざりです。原発を安全に動かす力も資格ない」。初めて参加した娘さんは「汚染水のニュースを見て、原発事故はまだ終わってないんだと思いました。再稼働には反対です」と話しました。

 笠井・吉良両議員 輸出撤回を
 官邸前抗議行動には日本共産党の笠井亮衆院議員と吉良よし子参院議員が参加してスピーチしました。
 吉良議員は「本気で国が責任を持って汚染水の対策をする、日本中の原発をなくす、これしか道はないはずです」と訴えました。
 笠井議員は、「政府が全責任をもち、非常事態の態勢で汚染水対策をしっかりするよう、再稼働も輸出もただちに撤回するよう、求めていこう」と呼びかけました。


原発汚染水を海に流すな 国が責任持って  福島で全国で抗議デモ
しんぶん赤旗 2013年8月31日
 福島第1原発から放射能に汚染された地下水が海に流出し続けています。30日、汚染水対策に国が責任を持つことを求めるデモ行進が福島市でおこなわれ、首相官邸前をはじめ全国各地で「原発ゼロ」「再稼働反対」を訴える金曜日行動がくりひろげられました。

 ふくしま復興共同センターが主催した福島市のデモは、緊急の呼びかけのなか同センター加盟団体や勤め帰りの労働者などが参加しました。「汚染水を海に流すな」「汚染水対策 国が責任持ってやって」など手書きのプラスターを掲げる人もいました。
 参加者の女性(22)は、「不安でいっぱいです。東電は管理する態勢がなってないし、やる気がないのではないかと疑ってしまいます。今からでも国主導で本気になって対策をとってほしい」と語ります。
 デモ出発前の集会で同センターの斎藤富春(よしはる)代表委員は、「国家的な非常事態だということを国と東電にはっきり認識させたい。福島の怒りを伝えよう」と訴えました。

 日本共産党の宮本しづえ県議は、「国が東電まかせにしてきたことが事態をここまで深刻にさせた」と批判し、早急に国の態勢を確立するよう求めました。
 この後、県庁前から繁華街までデモ行進。「原発ゼロ」「再稼働反対」を掲げる金曜日行動に合流しました。市民から注目され、「そうだ、がんばれ」などの声も飛びました。