2013年9月16日月曜日

原発全基停止の15日 各地で行動

 日本で唯一稼動していた福井県の大飯原発4号機が停止した15日の「原発ゼロ」の日には、東京の「9.14さようなら原発大集会」や福井の「もう動かすな原発!福井集会」のほかにも、金沢、京都、広島、四日市などの全国各地で「脱原発の集い・パレード」が行われました。
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全基停止の日 各地で行動
しんぶん赤旗2013年9月16日
 「ストップ再稼働! 原発をこのまま廃炉に」―。国内50基すべての原発が再び停止した15日、全国各地で集会やパレードが繰り広げられました。

金沢 笛太鼓鳴らし
 原発全停止を街の人たちに知らせるパレードが15日、金沢市で行われ、市民ら約60人が「原発稼働ゼロから原発をゼロにしよう」と市内繁華街や商店街を歩いてアピールしました。
 パレードは、毎週金曜日に原発再稼働反対や脱原発を求める行動を金沢駅前で実施している「どいね☆原発」のメンバーらが呼びかけました。
 参加者らは、原発の稼働がゼロになったことを表現しようと、数字のゼロの形に作ったかぶり物を身につけ、「今日で原発が全部止まるよ」とアピール。太鼓や笛など楽器で伴奏しながら「このまま原発全部なくそう」とコールしました。
 パレード中には「今日から原発止まるんだ」「原発いらないね」などと話し、携帯電話で写真を撮る人も。近くで商店を営む金沢市の男性(72)は「最近はほとんど原発が動いていないのに、日本はやってこれた。私もこのまま無くしていくべきだと思う」と話していました。

京都 首相は責任を
 関西電力の大飯原発4号機が運転を停止し、稼働原発がゼロになった15日、全原発の停止を知らせ、廃炉に向かおうとアピールするデモ行進が、京都市内で行われました。
 市民ら25人が呼びかけたもので、円山公園から京都市役所まで、雨の中を500人が行進。「原発いらない」「ダダン、ダダダン」とドラムを打ち鳴らしながら、「原発とまった このまま廃炉」へと市民にアピールしました。
 参加した男性(23)は「原発はこのまま動かさないでほしい。再稼働を経済政策にあげる安倍首相の『アベノミクス』はおかしい」と話していました。ドラム隊に加わった女性(62)は「コントロールされている」などと福島第1原発の汚染水漏れの現状に言及した安倍首相の発言に「公言したことに責任をとってもらわないと」と語りました。
 日本共産党の倉林明子参院議員が出発前にスピーチし、穀田恵二国対委員長・衆院議員が参加者を激励しました。

広島 原爆ドームへ
 国内すべての原発が稼働を停止した15日、広島市中区の原爆資料館では学習会が開かれ、原爆ドーム前まで「ストップ!再稼働、全原発を廃炉に」と訴えてパレードをしました。さよなら原発ヒロシマの会(青木克明氏ら4共同代表)と上関原発止めよう!広島ネットワーク(木原省治氏ら3共同代表)が共催したもので、約160人が参加しました。
 学習会では、広島共立病院(安佐南区)医師の青木氏が「福島の甲状腺エコー検査で浮かび上がったこと」と題して、木原氏が「原発の再稼働をさせないために何が必要か」と題して、それぞれ講演。木原氏は「原発から50キロの区域に国内総人口の1割にあたる1200万人が暮らしている。そこを原発の地元と認めさせることが、再稼働をさせない鍵となる」と訴えました。
 パレードでは「このままずっと原発ゼロ」「オリンピックでうそつくな」とシュプレヒコール。原爆ドーム前で参加者は「原発と核兵器は姿、形こそ違え、同じもの。核と人類は共存できません。被爆地広島にすむ私たちは、すべての原発を今すぐ廃炉にすることを求めます」とのアピールを採択しました。


反原発訴えパレード 広島
中国新聞 2013年9月16日
 国内で稼働する原発が約1年2カ月ぶりにゼロになった15日、市民団体の「上関原発止めよう!広島ネットワーク」と「さよなら原発ヒロシマの会」が、原発再稼働の阻止に向けた学習会を広島市中区の原爆資料館で開いた。約160人が参加し、終了後には市中心部をデモ行進した。
 学習会では、同ネットワークの木原省治共同代表が、海外の市民団体と協力することの必要性を強調。「福島原発の汚染水問題も解決できていない。日本だけの問題ではない」と訴えた。
 国内で唯一稼働していた関西電力大飯原発4号機(福井県おおい町)が定期検査入りし、国内の稼働原発が再びゼロになったことを受けて開いた。参加者は学習会後、平和記念公園を出発し、「原発反対」を訴えながら市中心部の約2キロをデモ行進した。


脱原発訴えパレード 四日市の市民団体
伊勢新聞 2013年9月16日
【四日市】東日本大震災発生から二年半を迎えたのに合わせ、市民団体「脱原発四日市市民の集い」(熊沢誠代表)は十五日、同市安島の市民公園で集会を開き、約二百五十人が脱原発を訴えて中心市街地をパレードした。

  「さよなら原発。今きっぱりと!」と書かれた横断幕を先頭に、「福島を忘れるな」「原発反対、再稼働反対」のシュプレヒコールを上げながら近鉄四日市駅前から商店街、中央通りを行進した。
  パレードに先駆けた集会では、市民ら九人が五分ずつ、福島原発の汚染水問題や原発コスト、使用済み核燃料問題、福島の人々の現状をリレートークした。
  同団体の脱原発パレードは平成二十三年から三回目。津市の非常勤講師橋場夕佳さん(36)は息子の大展(とものり)君(5つ)と初めて参加し、「原発問題を風化させてはいけない。参加することで忘れないようにしたい」と話していた。