前米原子力規制委 委員長のグレゴリー・ヤツコ氏は、23日の講演に引き続き24日、日本外国特派員協会で記者会見し、東電福島原発の汚染水問題について、「事態は制御不能なところまで来ている。地下水はコントロールできない」と指摘し、監視強化の必要性を訴えました。
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ヤツコ氏「汚染水は制御不能」 米規制委の前委員長
東京新聞 2013年9月24日
米原子力規制委員会(NRC)のグレゴリー・ヤツコ前委員長は24日、日本外国特派員協会で記者会見し、東京電力福島第1原発の汚染水問題について「東京に影響はないが、汚染水は制御不能だ」と述べた。
ヤツコ氏は、安倍晋三首相が国際オリンピック委員会総会で「状況はコントロールされている」などと発言したことに「現場では努力しているが、事態は制御不能なところまで来ている。地下水はコントロールできない。できることは影響を和らげることだけだ」と指摘、監視強化の必要性を訴えた。
さらに、汚染水が海に流出し続けている現状を踏まえ、政府と東電の対応を批判した。(共同)