1996年に住民投票で原発の建設を拒否した新潟県巻町の実話を映画化した「渡されたバトン さよなら原発」が、27日、藤沢市で上映されます。
上映実行委員会共同代表を務める巻町出身で藤沢市在住の白崎さん(91)たちの努力によるものです。
「原発をなくす湯沢の会」でも、この「渡されたバトン さよなら原発」の湯沢での上映に取り組んでいますので、いずれ具体化した段階でお知らせいたします。
以下に東京新聞の記事を紹介します。
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原発問題を考える 新潟の反対運動に学ぶ 藤沢であす、映画上映会
東京新聞 2013年9月26日
原発建設の是非をめぐり、一九九六年に住民投票が行われた新潟県巻町(現新潟市)の実話を基にした映画「渡されたバトン さよなら原発」が二十七日、藤沢市民会館(鵠沼東)で上映される。巻町出身で藤沢市に住む上映実行委員会共同代表の白崎勇次郎さん(91)は「多くの人に映画の中のひと言ひと言をかみしめてもらいたい」と語る。
巻町の住民投票は投票率88%、原発建設反対が六割を超え、町長が建設予定地の町有地を反対派住民に売却。東北電力は二〇〇三年に建設を断念した。
白崎さんは幼なじみの漁師や小学生時代の同級生の娘さんが反対運動の先頭に立っていたことなどもあり、帰郷する度に運動の様子を深く見聞きした。元兵士で終戦後、「死んだ戦友に代わって戦争はやってはいけないと訴え続ける」と誓い、平和運動に取り組んできた白崎さんには、原発反対も同じ線上にあり、支援を続けた。
東日本大震災で東京電力福島第一原発事故が起き、官邸前のデモにも数度参加した。「映画を見て原発ゼロへの活動につなげてほしい」と願っている。
上映は午前十時半、午後二時、午後七時開始の三回。鑑賞券は当日一般千五百円(前売り千円)、高校生以下八百円。問い合わせは、斎藤隆夫さん=電090(1265)0282=へ。 (吉岡潤)