日本原燃は22年度上期としていた青森県六ケ所村の使用済み核燃料再処理工場の完成時期について、「残念ながら達成できず、新たな竣工時期については年内に公表する」旨を表明しました。報告を受けた三村申吾青森県知事は、新たな完成時期が「年内に公表」とされたことに対し、「遺憾を通り越して驚愕」と日本原燃に苦言を呈しました。
竣工時期の延長はこれで26回目になります。
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再処理工場の完成時期見直しも具体的時期示されず「遺憾通り過ぎて驚愕」三村青森県知事苦言
ATV青森テレビ 2022/9/7
日本原燃は2022年度上期としていた青森県六ケ所村にある使用済み核燃料再処理工場の完成時期を見直すと表明しました。
報告を受けた三村申吾青森県知事は、新たな完成時期が「年内に公表」とされたことに対し、「遺憾を通り越して驚愕」と日本原燃に苦言を呈しました。
日本原燃の増田尚宏社長は、六ケ所村にある使用済み核燃料再処理工場の完成時期について、今年度上期から見直すことを決めたと三村知事に報告しました。
日本原燃 増田尚宏社長:「2022年度上期としていた再処理工場のしゅん工時期は残念ながら達成できず見直さざるを得ないこと、また新たなしゅん工時期については、公表時期を年内とすることを本日決定致しましたのでご報告させて頂きます」
完成時期の見直しは、原子力規制委員会による工事計画の審査が長期化したことなどで必要になりましたが、新たな時期が示されない報告に対して三村知事は日本原燃に苦言を呈しました。
三村申吾知事:「遺憾であることを通り越すぐらい驚愕しています。青森県民の不安を引き起こしかねないということは認識していただきたい。しゅん工時期を示すことができないという状況に至ったということをですねしっかりと認識して頂きたい」
日本原燃は今後、原子力規制委員会の審査への対応を進め工事計画の早期認可を目指すとしています。