2023年4月19日水曜日

福井県内原発の発電量は大幅増の見込み 今年度の運転計画

 福井県内にある原発8基の23年運転計画では、発電能力に対する実際の発電量の割合を示す「設備利用率」平均で68%となり、22年度と比べ26・8ポイント上回る見込みです。

 なお日本原電の敦賀2号機は審査が進んでおらず、再稼働の時期は見通せない状況です。
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県内原発の発電量は大幅増の見込み 県が今年度の運転計画を発表
                           福井テレビ 2023/4/15
 福井県は、県内にある原発8基の2023年度の運転計画を発表しました。発電能力に対する実際の発電量の割合を示す「設備利用率」は、8基の平均で68%となる計画で、発電量は2022年度と比べ大幅に増加する見込みです。
 県内の原発は、廃止措置中のものを除き、関西電力の7基と日本原子力発電の1基があります。県がまとめた2023年度の運転計画によりますと、発電能力に対する実際の発電量の割合を示す「設備利用率」は、8基の平均で68%となる計画で、2022年度の実績を26・8ポイント上回る見込みです。
 大幅な増加の要因となっているのが、関西電力の再稼働計画です。関電の原発は現在、5基が稼働していますが、2023年度は6月上旬に高浜1号機を、7月上旬に高浜2号機をそれぞれ再稼働する計画です。いずれも12年ぶりの運転再開で、運転開始から40年を超える原発の稼働は、美浜3号機を含め3基となります。
 定期検査は、美浜3号機、大飯3、4号機、高浜3、4号機で実施する予定で、停止期間は平均2・7カ月を見込んでいます。
 一方、日本原電の敦賀2号機については、再稼働に向けた審査が相次ぐ資料の誤りなどにより進んでおらず、再稼働の時期は見通せない状況となっています。