東電が再稼働を目指している柏崎刈羽原発6、7号機について、原子力規制委員会は安全審査を21日に開始する方針を決めました。審査にどの程度を要するかは不明です。
柏崎刈羽原発は福島第一原発と同じ沸騰水型で、このタイプの原発の審査は初めてです。沸騰水型に設置が義務付けられた「フィルター付きベント」の仕様などを、どのように評価するのか注目されます。
仮に審査をパスしたとしても、地元新潟県の同意が必須条件なので、再稼動の見通しは暗いといえます。
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柏崎刈羽原発再稼働 21日に審査開始
東京新聞 2013年11月19日
東京電力が再稼働を目指している柏崎刈羽原発6、7号機(新潟県)について、原子力規制委員会が新規制基準に基づく審査会合を二十一日に開く方針を決めたことが関係者への取材で分かった。
柏崎刈羽原発は福島第一原発と同じ沸騰水型で、このタイプの原発の審査は初めて。規制委は東電から申請内容の説明を受け、論点や問題点の有無の確認を始める。
東電は九月に審査を申請したが、規制委は第一原発の汚染水漏れを問題視して東電に改善を指示。審査会合を開かずに、事務的な確認作業を進めていた。
東電が今月八日、第一原発の作業環境の改善策などを公表したことを受けて、規制委は十三日、本格的な審査に入ることを決定。ただ、田中俊一(しゅんいち)委員長は申請内容に重大な問題があったり、第一原発で大きなトラブルが起きたりすれば審査を中断する考えを示した。
沸騰水型には事故時に原子炉格納容器の圧力を下げるフィルター付きベントなど、現在審査が進んでいる加圧水型原発には即時設置が義務付けられていない設備があり、審査期間は見通せない。
また再稼働に必須となる地元の新潟県の同意を得られるかどうかも不透明だ。