2013年11月9日土曜日

佐世保市で米 原潜事故対応の防災訓練

 長崎県佐世保市で7米原子力潜水艦の放射能漏れを想定した12回目防災訓練を実施しました
 初参加となる原子力規制庁や、外務省、佐世保海保など31機関約450人が参加し、各機関の連携体制を確認しました
 米海軍は「原子力艦の放射能漏れ事故は起こり得ない」として今年も参加しませんでした
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防災訓練:佐世保市、放射能漏れ想定 原潜事故対応へ
  米軍はまた不参加 /長崎
毎日新聞 長崎版2013年11月08日
 佐世保市は7日、米原子力潜水艦の放射能漏れを想定した防災訓練を実施。初参加となる原子力規制庁や、外務省、佐世保海保など31機関約450人が参加し、各機関の連携体制を確認した。今年で12回目だが、米海軍は「原子力艦の放射能漏れ事故は起こり得ない」として今年も参加しなかった。
 
 佐世保港赤崎岸壁に停泊中の米原潜から異常な放射能値を確認したとの想定で、市民への情報伝達や避難対策など計14項目を訓練した。赤崎岸壁近くの西地区公民館では、近隣住民らが「避難医療救護活動訓練」に参加。市職員や住民らが被ばく線量測定や健康状態の聞き取り調査、甲状腺被ばくを防ぐ安定ヨウ素剤の配布手順などを確認した。
 岸壁近くに住む津志田節子さん(74)は「市から事故の情報が伝わるまでどれほどの時間がかかるかわからない。米原潜を見慣れているとはいえ、目に見えない放射能の恐怖は大きい」と話した。
 
 朝長則男市長は「万が一の事態に備え、繰り返し訓練していくことが重要。米軍にはこれからも訓練への参加を要請し続ける」と述べた。【梅田啓祐】