「原発をなくす湯沢の会」の2019年度定期総会が1日、湯沢町公民館で開かれました。
第2部として行われた「福島からの移住者との交流会」では、移住を決断した背景等について語っていただき、とても身につまされました。現在はお子さんたちも立派に成長され湯沢町で安定した生活をしておられます。
第一部 総 会
1 開 会
2 世話人代表のあいさつ
3 議事
報告第1号 原発をなくす湯沢の会2018年度活動報告及び会計決算報告
議事第1号 2019年度活動計画及び会計予算について
議事第2号 2019・2020年度役員について
4 その他
5 閉 会
第二部 福島からの移住者との交流会
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総会の議案は原案とおり承認されました。
「2018年度活動報告」と「2019年度活動計画」の部分を紹介します。
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<報告第1号> 2018年度活動報告
総会で確認された活動計画に基づき、以下の活動を行いました。
1 第5回「なくそテ原発 2018柏崎大集会」への参加
前回の新潟市での開催から柏崎市へ会場(文化会館アルフオーレ)を戻し、9月16日開催されました。湯沢町からは、塩沢地区の参加者3人を加えた15人がマイクロバスで参加。全体では、会場ほぼいっぱいの1,000人の参加でした。
原発ゼロ・自然エネルギー推進連盟の吉原教会長の講演では、再生可能エネルギーの優位性、現実性などが語られ、原発に頼らなくても十分やっていけるという展望のある明るい内容でした。
2 第4回「足を運んで分かる・感じるフクシマツアー」の実施
今回は、夏の時期を避け10月14日~15日に実施し、前回と同じ14人が参加しました。二日間の視察内容は、5月21日発行の会報に載せましたので省略します。
なお、一日日の夜には、前回同様以前湯沢に避難してきていたKさんご夫妻との交流も行ないました。
3 定例学習会の実施
前年度同様、毎月第2火曜日に学習会を実施しました。一年間の延べ参加音数は69人(前年度70人)です。10月は、「おしどりマコ&ケン」の公演が十日町情報館であり、それに変更しました。
学習テキスト
7冊目 「日本はなぜ脱原発できないのか」小森敦司著 2017年12月より
8冊目「原発再稼働を問う『3つの検証』の継続を」にいがた自治体研究所
2018年7月より
9冊目「原発再稼働と自治体~民意が動かす3つの検証~」にいがた自治体研究所
2019年1月より
テキストによる学習のほか、出席者による一言スピーチや話題になった事案などもその都度取り上げて議論し深めてきました。
4 新規会員の獲得と会費納入率の向上
退会や死亡などがあり現在の会員数は87人(前年度92人、最高時115人)になっています。会員を増やすための具体的な活動ができなかったことは、昨年度に引き続く反省点です。
会費納入率は、38%(前年度46%)で、前年度より後退のうえ依然として低く、これも何とかしなければならない問題です。昨年度の総会で、世話人を中心に手分けして会員に声をかけてはどうかとの議論がありましたが、具体化できませんでした。
5 その他
①「湯沢の会」ブログのこと
開設した2,013年3月から2,019年3月末までの累計116,748件。 2018年度1年間では、19,221件(前年17,828)、月平均1,602件(前年1,486)、日平均53件(前年49)と伸びています。
今まで同様、海外からのアクセス数が7~8割と商いのが特徴的となっています。
1年間の掲載記事数が957件で、これも年々増えています。
② 会報の発行
3回発行 N017:4月22日 N018:5月20日 N019:8月28日
会報の他に、フクシマツアーの案内を9月27日に発行しています。
発行回数が少ないことや内容等は検討が必要。
③ 講演会等への参加
・5月23日 小泉純一郎氏講演会「日本の歩むべき道」魚沼市小出郷文化会館
湯沢他から12人参加
・ 7月1日 「日本と再生」河合弘之監督 上映会 +日町段十ろう 9人参加
・10月9日 「おしどりマコ&ケン」公演会 十日町情報館 8人参加
・ 3月9日 さよなら原発南魚沼講演会「告発 東京電力のウソ…日本で原発を再稼働させてはならない3つの理由」 講師 蓮池透 湯沢から16人参加
④ 選挙関係
2018年6月10日に米山知事辞任に伴う新潟県知事選挙と県議会議員の補欠選挙が行われました。この選挙では、反原発の立場に立つ池田氏(知事選)、樋口氏(県議選)は僅差で惜敗しましたが、今年4月の県議会議員選挙では、樋口秀敏さんが区内トップ当選を果たしました。
私たちの活動の影響があったと考えられますので、大きな成果と言えます。
<報告第1号> 2018年度会計収支決算書
( 省 略 )
<議事第1号> 2019年度活動計画
東京電力福島第一原発事故から8年が経過しましたが、福島県では、原発事故により故郷を追われた人がいまだに4万人以上(原発問題住民運動全国連絡センターの調査では約10~11万人)もいます。こうした現状のなか、国は、帰還困難区域以外の規制解除を進める一方家賃補助等の支援策もすべて打ち切り、被災者切り捨てと封じ込め政策を推進し住民置き去りの「復興」を推し進めています。
事故で避難した人たちによる東京電力と国への損害賠償訴訟や、裁判外紛争解決手続き
(ADR)による仲介不調による訴訟は、控訴したものを含めこれからも続きます。
福島第一原発では、ようやく核燃料デブリが捉え始められましたが、その全容はいまだに把握できず、日々発生する汚染水対策と共に廃炉対策の見通しは全く立っていません。
全国的には、再稼働した原発は現在5原発9基、他に柏崎刈羽原発を含む3原発6基が再稼働審査に適合、審査中が12基、未申請9基、廃炉決定・検討中は23基となっています。原発のコストより自然エネルギーの方が安くなったことが明白になり、また安全性を考えるならば、多くの国民の願いを無視した再稼働は許せません。
柏崎刈羽原発6,7号機は、再稼働審査に2017年12月適合しましたが、工事検査等今後もいくつかのハードルがあり、再稼働はまだ見通しが立っていないようです。
新潟県の花角知事は、米山前県知事が示した「福島事故の3つの検証が終わらない限り、再稼働の議論はできない」との路線を継承しており、現在も検証作業が進められています。検証作業は、2021年10月までに結果報告することを目指しているとされていますが、その内容とその後の取り扱いに注目していくことが重要です。
日本の原発は、安倍首相がトップセールスで推進した外国への輸出、プルトニウムなど核燃料廃棄物の処理、核燃料サイクル計画、福島第一で増え続ける汚染水の処理、除染により発生した汚染土の最終処分先、事故機のデブリの取り出しと廃炉行程、原発のコストなど多方面で破綻あるいは行き詰まっているのが現状です。
こうした状況を踏まえながら、原発をなくす湯沢の会は、2019年度も会としての原点である次の3点を柱とした運動を推進します。
①「原発ゼロの日本」をめざし、柏崎刈羽原発の廃炉に向けた運動を行います。
② 原発についての学習を深め、その中身をできる限り多くの人に伝えます。
③ 運動の趣旨に賛同する人を増やします。
主な活動計画
1「なくそテ原発2019柏崎大集会」を成功させよう。
連続6回目の集会は、9月1日(日)会場 柏崎アルフオーレでの開催が決まってい ます。メイン講演者は金子勝氏(慶応大学名誉教授・経済学者)に決定、サブ報告者は、原発をなくす前橋連絡会の丹絵杉江さんの予定です。また今年は原発事故関連の写真展示も計画中です。当日は湯沢町の防災訓練日ですが、誘い合わせできるだけマイクロバスで参加しましょう。
2 福島原発被災地ツアーで福島を忘れず被災者と連帯します。
今回が5回目の原発被災地視察となります。
福島原発事故を「終わったこと」にする動きが進む中、被災地の現状を見聞し、被災者と連帯することは、運動を進めるうえで意義のあることです。
・実施予定日 2019年10月6・7日又は14・15日(1泊2日)
・視察先 福島県(詳細は未定)
・担当幹事 2名を選出
3 定例学習会の継続と発展を目指します。
今まで通り毎月第2火曜日19:00~21:00に実施します。会場:町公民館研修室。
現在の学習テキスト 9冊目「原発再稼働と自治体~民意が動かす3つの検証~」(にいがた自治体研究所編集)
参加者を増やすよう努力しましょう。
4 新規会員の獲得と会費納入率の向上を図ります。
今までの反省を踏まえ、常に新しい会員を増やしていくよう留意します。定例学習会等で具体的に対象者をあげ、担当者を決めて対応するようにするほか、期間を設け集中的に.取組むことも考えます。当面最高時の会員数を上回ることを目指します。
会費納入率が低いので改善策を具体化し、少なくとも半数以上の会員から集まるようにしましょう。
5 その他
・7月の参議院選挙や今後の各種選挙では、反原発派の当選に尽力します。
・会報の発行回数を増やし、内容も充実させます。
・会のブログヘの自らのアクセスと折に触れRRを図ります。
・柏崎刈羽原発再稼働の動きに注目し、場合によっては「原発の廃炉」を全町民に向けアビールすることや、行政や町議会等への働きかけを行います。
・各地で開催される反原発関係の集会や講演会、視察などにもできるだけ参加します。
・新潟地裁で審理されている「柏崎刈羽原発運転差止め訴訟」を支援します。
<議事第1号> 2019年度会計収支予算書
( 省 略 )
<議事第2号> 2019・2020年度役員について
( 省 略 )
<確認事項1>
運動には、当然のことですが活動資金が伴います。会費の納入率を上げることと共に
折に触れ募金を訴えるなどして強化を図りますので、ご協力をお願いします。