北陸電力の金井豊社長は26日の株主総会後に本店で会見し、原子力規制委で審査が続く志賀原発2号機について「敷地内に活断層がないことを論理的に証明するめどは立ちつつある」との認識を示しました。
志賀原発をめぐっては、1号機の原子炉建屋直下に活断層(S-1)があるとした原子力規制委の有識者調査団の評価書が確定していますが、北陸電が反論し議論が続いています。
(他 関係記事)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
活断層なし「証明にめど」 志賀原発で北電社長
北國新聞 2019/06/27
北陸電力の金井豊社長は26日の株主総会後に富山市の本店で会見し、原子力規制委員会で審査が続く志賀原発2号機について「敷地内に活断層がないことを論理的に証明するめどは立ちつつある」との認識を示した。ただ審査は長期化しており、「再稼働の見通しは立てられない」と述べた。
北電はこれまでの審査で活断層かどうか判断が必要な敷地内断層の選定を進め、陸側6本は9月から規制委に説明を始める。金井社長は「再稼働の大前提。全力を傾けたい」と強調した。規制委から論点の指摘を受けて説明資料の作成を進めているとし「これまで得られたデータからすると活動性は認められないと思う」と述べた。
北電が評価対象とした陸側の敷地内断層は、1号機の原子炉建屋直下を通る「S-1断層」など6本。ボーリング調査などで地質の解析を進める。
海岸部の敷地内断層については、原子炉冷却の海水を取り入れる重要施設「取水路トンネル」の近辺で評価対象を選定し、11月に規制委に活断層ではないことの説明を開始する。原発周辺の断層が施設に影響を及ぼさないとの説明は来年1月から予定している。