2019年6月20日木曜日

20- 福島・浪江町(海側)の放射線量 東京新聞が踏査

福島・浪江町(海側)の放射線量 −本紙が実走して測定−
東京新聞 2019年06月19日
 福島県浪江町の人口が集中する海側地域は、2年前に避難指示が解除された。住民の帰還はなかなか進んず、居住者は1051人(5月末現在)と住民登録者の6%にすぎない。JR常磐線浪江駅周辺では営業を始める飲食店が増えてきた一方で、家屋解体が進んで空き地が目立つ。 
 常磐線より東(海)側の放射線量は毎時0.2マイクロシーベルトを下回る地点が大半を占め、津波被害を受けた請戸地区は0.1マイクロシーベルトを下回る地点も多い。 
 その一方、2年前の調査と同様、西(山)側へ行くほど線量が高くなる傾向があった。毎時0.5マイクロシーベルト以上ある地点が多くある。 
 双葉町境に飛び地のように残る帰還困難区域(酒井地区)では、除染はせず、大規模な太陽光発電所の設置作業が進められていた。来年2月に運転開始予定。町の復興計画では、西隣の谷津田地区と合わせ太陽光発電事業を進めるエリアと位置付けられている。(山川剛史)