26日に開かれた中国電力株主総会では、島根原発2号機の廃炉や山口県の上関原発の建設計画の取りやめなど、原発事業からの撤退を求める株主提案が提出されましたが、提案は否決され、会社側は原発の運転開始を目指す方針を改めて強調しました。
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中国電「原発運転目指す」
NHK 山口NEWS WEB 2019年6月27日09時18分
中国電力の株主総会が26日に広島市で開かれ、島根原子力発電所2号機の廃炉や山口県の上関原子力発電所の建設計画の取りやめなど、原発事業からの撤退を求める株主提案が提出されました。
提案は否決され、会社側は原発の運転開始を目指す方針を改めて強調しました。
中国電力の株主総会は広島市中区の本店で行われ、およそ300人の株主が出席しました。
この中で株主からは、島根原発2号機を廃炉にして3号機を研究施設とすることや、山口県の上関原子力発電所の建設計画中止など原発事業からの完全撤退を求める議案が提案されました。
これに対して会社側は「安全の確保を大前提に安定供給、経済性、環境への適合の観点から重要なベースロード電源である原子力発電に引き続き取り組んでいく」と述べ、原発の再稼働や運転開始に力を入れる方針を改めて強調しました。
採決の結果、送配電事業を中国電力の完全子会社となる中国電力ネットワークに分割するための議案など、会社が提案した議案はすべて原案どおり可決された一方、原発事業からの撤退など株主が提案した議案はすべて否決されました。
また、株主総会が開かれた本店前には上関原発の建設予定地のそばにある祝島などの住民が集まり、のぼりや横断幕を掲げて建設反対を訴えていました。