2019年6月22日土曜日

22- 汚染土砂の除染技術開発を開発

汚染土砂を高圧洗浄 除染技術開発 早大研究グループ
NHK NEWS WEB 2019年6月18日
原発事故で汚染された土砂を高圧で洗浄して除染する技術を早稲田大学の研究グループが開発し、今後、福島県などで活用できるよう実用化を急ぎたいとしています。
 
早稲田大学の松方正彦教授らの研究グループは特殊な薬剤を加え高圧な水で洗浄することで放射性物質が多く吸着している土の粒子を分離する除染技術を開発したということです。
従来の技術に比べて、電力などエネルギーの消費が小さく化学薬品の使用量も少なくて済むことから、コストを3分の1以下にできるとしています。
 
福島第一原発事故のあと、福島県では除染で取り除かれた土砂が仮置き場などで大量に保管されたままになっていて、国は中間貯蔵施設に持ち込んだあと、汚染の濃度を低くしたり、再利用をしたりして最終処分する土砂の量を減らすとしています。
グループではこうした取り組みに活用してもらえるように中間貯蔵施設の土砂を使って今後、実験を行い実用化を急ぎたいとしています。
研究グループの松方正彦教授は「開発した技術なら低コストで汚染した土を減らせることが証明できた。さらに技術を検証し被災地での活用を目指したい」と話しています。