2020年12月19日土曜日

19- むつ市長、電事連の貯蔵施設共同利用案に反発 「核のごみ捨て場でない」と

 電事連の清水成信副会長は18日、青森県むつ市役所に宮下宗一郎市長を訪ね使用済み核燃料の中間貯蔵施設を共同利用する案を説明しましが、市長は「むつ市は核のごみ捨て場ではない。全国の燃料を引き受ける必然性はない」とし、共用化ありきの議論には応じないと強調しました。
 電事連の辺和弘会長(九州電力社長)は18日、東京都内で開いた記者会見で、中間貯蔵施設を共同利用する案について「理解いただけるまで(地元に)説明する」と述べました。
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むつ市長、電事連の案に反発 「核のごみ捨て場でない」
                            共同通信 2020/12/18
 大手電力でつくる電気事業連合会の清水成信副会長は18日、青森県むつ市役所に宮下宗一郎市長を訪ね、原発を持つ各社で同市にある使用済み核燃料の中間貯蔵施設を共同利用する案を説明した。市長は「むつ市は核のごみ捨て場ではない。全国の燃料を引き受ける必然性はない」とし、共用化ありきの議論には応じないと強調した。
 施設は東京電力と日本原子力発電の専用に建設された経緯があり、市長は「議論の積み上げが崩れる。市が最終処分場になる懸念もある」と述べた。
 会談終了後、経済産業省の小沢典明首席エネルギー・地域政策統括調整官は「使用済み核燃料はごみではなく資源だ」と述べた。


電事連「地元理解まで説明」貯蔵共用案、むつ市長は不快感
                            共同通信 2020/12/19
 電気事業連合会の池辺和弘会長(九州電力社長)は18日、東京都内で開いた記者会見で、電力各社で青森県むつ市の使用済み核燃料中間貯蔵施設を共同利用する案について「理解いただけるまで(地元に)説明する」と述べた。むつ市の宮下宗一郎市長は同日、市役所を訪れた電事連の清水成信副会長に「むつ市は核のごみ捨て場ではない」と不快感を示した。

 関西電力の森本孝社長は、都内の記者会見で「高い関心があり、積極的に参画したい」と話した。電事連の取り組みを福井県に近く報告したいとした。関電は自社の原発がある福井県から、中間貯蔵施設の県外候補地を年内に示すよう求められている。