京都府が29日、高浜原発と大飯原発で同時事故を想定した防災訓練を行い、30キロ圏内の住民らが約300人が参加しました。
今回は新型コロナウイルス対策にも配慮しました。
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2原発、同時事故訓練 京都北部で300人参加 コロナ感染対策にも配慮
毎日新聞 2020年11月30日
関西電力高浜原発(福井県高浜町)と大飯原発(同県おおい町)での同時事故を想定した京都府の防災訓練が29日、府北部の広範囲であった。即時避難が求められる原発の重大事故に的確に対処する方法を学ぶ一方、今回は新型コロナウイルス対策にも配慮した訓練となった。【佐藤孝治】
「大地震の発生で両原発の原子炉2基が損傷し、放射性物質が敷地外に放出している」との想定。両原発からおおむね30キロ圏内の緊急防護措置区域(UPZ)にかかる府内8市町と府警、陸上自衛隊など関係機関を含め約300人が参加した。新型コロナの感染を防ぐため、避難行動での住民参加は見送った。
京都府舞鶴市と京丹波町に設けられた避難者の一時集合場所では、安定ヨウ素剤に見立てたアメを配布。広域避難の中継所となる福知山市猪崎の三段池公園には、住民に代わって各市町の職員が続々と集合した。感染症対策で事前に体調を調べ、健康な人は体育館の屋内、疑いのある人は屋外の駐車場で放射性物質の付着がないかを調べるスクリーニング検査を実施するなどした。