2020年12月10日木曜日

新潟県 原発総括委員長「再稼働是非提示」に 県会で反発

  新潟県の柏崎刈羽原発の安全性に関する三つの検証をまとめる総括委員会の池内了委員長が先に原発再稼働の是非を呈示したいと発言したことについて、厚生環境委で自民党の柄沢正三・県議が「越権行為ではないのか」と県側にただしまし

 熊倉健・防災局長は、「事実関係を確認し、今後の対応を考えたい」と述べました。
                      ~~~~~~~~~~~~~~~~~~
県原発総括委員長「再稼働是非提示」 県会で反発
                                                         新潟日報 2020/12/9
 8日開かれた、新潟県議会12月定例会の厚生環境委員会で、東京電力柏崎刈羽原発の安全性に関する県独自の「三つの検証」の結果を取りまとめる総括委員会の委員長、池内了(さとる)名古屋大名誉教授の講演会での発言に対し、自民党県議が反発する場面があった。検証の取りまとめが進む中、検証結果の行方を巡り、県議会でも緊張感が高まっている。
 池内氏は6日、新潟市中央区で脱原発などを訴える市民団体「新潟の新しい未来を考える会」の主催する講演会に講師として出席。総括委で将来的にまとめる報告書について「原発再稼働の是非を(意見として)提示したい」と述べた。県民と意見交換するタウンミーティングを開催する必要性も改めて強調した。
 講演内容は池内氏の個人的見解だったが、8日の厚生環境委で自民党の柄沢正三氏(長岡市・三島)が矛先を向けた。総括委の運営要綱にある「任務」は、検証の総括のほかは知事の求める事項だけだとして、越権行為ではないのか」と県側にただした。
 熊倉健・防災局長は、池内氏に状況を聞くなどした上で「事実関係を確認し、今後の対応を考えたい」と述べた。