柏崎刈羽原発の再稼働を巡り、東電が6号機を優先する方針を示したことについて、柏崎市の桜井雅浩市長は、条件が整った上で東電から要請があった際には、7号機と同様に再稼働を受け入れるという意向を2日、明らかにしました。
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条件が整い要請あれば「6号機の再稼働を受け入れる」桜井雅浩柏崎市長 東京電力 柏崎刈羽原子力発電所
BSN新潟放送 2025/7/2
新潟県にある柏崎刈羽原子力発電所の再稼働を巡り、東京電力が6号機を優先する方針を示したことについて、柏崎市の桜井雅浩市長は、条件が整った上で東電から要請があった際には、7号機と同様に再稼働を受け入れるという意向を2日、明らかにしました。
柏崎刈羽原発の再稼働を巡り、東京電力は当初、7号機を“トップバッター”に位置付け、準備を進めていました。
【東京電力 小早川智明社長】
「6・7号機再稼働後2年以内に、1〜5号機に関して、廃炉を含む最適な電源構成の道筋をつけたい」
2024年8月には、東京電力の小早川智明社長が桜井雅浩市長と面会し、市長から提示されていた廃炉計画の明確化など7つの項目に回答。
これに対し桜井市長は、7号機の再稼働について「東電からの要請があれば応じる」と述べ、容認する姿勢を示しました。
しかし、東電は6月25日に方針転換を発表。
7号機の再稼働を先送りし、6号機を優先すると明らかにしました。
これを受け桜井市長は、7号機の再稼働を前提に回答を得ていた“7つの項目”について7月中に文書を出し、改めて東電に回答を求める意向を示しました。その上で…
「それぞれ納得ができる状態になったら、7号機と同様に改めて社長にお越しいただき、6号機再稼働に当たっての東電の考え方を改めてお示しいただき、そして私はその段階で、7号機と同じように『これであれば、ご要請があったときに6号機の再稼働を受け入れる状況になった』と表明する」
社長との面会は8月ごろになる見通しだということです。
7号機の早期再稼働が見通せなくなり、方針転換せざるを得なくなった現状については「東電の大きな失態で再稼働の順番がどうでもいいことはない」と述べました。
“6号機”優先は「東京電力の失態」 原発めぐり柏崎市長が批判 7号機の再稼働了承時に交わした確認事項は「7号機に関するもの」
NST新潟総合テレビ 2025/7/2
新潟県柏崎市の桜井雅浩市長は東京電力が7号機ではなく6号機の再稼働を優先させる方針を示したことについて「東京電力の失態」と指摘。7号機の再稼働を了承したときに交わした確認事項について改めて確認していく考えを示しました。
【柏崎市 桜井雅浩 市長】
「さぁ、やりますか」
7月2日の会見で柏崎刈羽原発に関する質問が始まる際、こう気合を入れた柏崎市の桜井雅浩市長。
【柏崎市 桜井雅浩 市長】
「これはやはり、非常に大きな東電の失態」
東京電力が当初目指していた7号機ではなく、6号機の再稼働を優先する方針示したことを批判しました。
その上で、去年8月に7号機の再稼働を了承した際に、その前提条件として1~5号機の廃炉計画など東京電力との間で交わした確認事項は7号機に関するものと指摘。
東京電力とは、改めて確認事項に関してやりとりする方針を示しています。
【柏崎市 桜井雅浩 市長】
「東電としての6号機再稼働にあたっての考え方を改めてお示しをいただき、私は7号機と同じように『これであれば要請があったときに6号機の再稼働を受け入れる状況になった』ということを表明する。それは8月ぐらいになるのでは」
また、再稼働に関しては地元同意が最大の焦点となっていますが、公聴会や首長との意見交換などで県全体の声を集約する考えの花角知事に対しては、地元同意の“地元”の範囲を明確に定義するよう求めていく考えです。