福島県葛尾村は、福島第1原発事故で帰還困難区域となっている野行地区の小出谷集落を巡り、避難指示を解除する「特定帰還居住区域」の設定に向けた復興再生計画案をまとめました。村は1日、県との協議に入り、同意を得た上で今夏中にも国に計画案を申請する方針です。
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福島・葛尾村、帰還居住区域を設定 小出谷集落5ヘクタール、今夏申請へ
福島民友 2025/07/02
福島県葛尾村は、東京電力福島第1原発事故で帰還困難区域となっている野行(のゆき)地区の小出谷(こでや)集落を巡り、避難指示を解除する「特定帰還居住区域」の設定に向けた復興再生計画案をまとめた。村は1日、県との協議に入り、同意を得た上で今夏中にも国に計画案を申請する方針。
村北東部の野行地区は全域が帰還困難区域だったが、一部が特定復興再生拠点区域(復興拠点)となり、2022年6月に避難指示が解除された。ただ、復興拠点から外れた小出谷集落は村内で唯一、避難指示が解除されていない住宅が残されている。村は23年に小出谷集落の4世帯を対象に帰還意向調査を行い、帰還意向を示す世帯があったことから、復興再生計画作りを進めていた。
村は対象世帯が限られていることから、帰還意向を示した世帯数は非公表としている。帰還を望む世帯の宅地を中心とした生活圏約5ヘクタールで特定帰還居住区域を設定する方針で、国の認定を受ければ早期に除染を進める考え。