2019年2月3日日曜日

福島原発2号 放射線量まだ高い状態続く

 福島第一原発で燃料プール内の核燃料が全数取り出されたのは4号機のみで、1~3号機の燃料プールには大量の使用済み核燃料(一部は新品も)が保管されたままです。
 今後激烈な地震に襲われるなどして、万一使用済み核燃料プールがひび割れ等の損傷を起こせば、これ以上はない危険な事態に晒されることになります。
 その意味で核燃料の取り出しは喫緊の課題なのですが、何しろプールのある最上階のフロアはいずれも放射能で濃厚に汚染されているので取り出しの作業ができません。
 
 2号機の原子炉建屋の最上階の放射線量最大で1時間当たり148ミリシーベルトです。7年前調査時の最大1時間当たり880ミリシーベルトに比べれば6分の1程度に低下ましたが、作業員の被ばく限度=1年間に50ミリシーベルトに比べれば、まだとても人が立ち入って作業を行う環境ではありません。
 
 東電は、除染などで放射線量を低減させたうえで、2023年度をめどに核燃料の取り出しを始める計画ということです。
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福島第一原発2号機 放射線量大幅低下も高い状態続く
NHK NEWS WEB 2019年1月31日
福島第一原子力発電所2号機の使用済み燃料プールに残された核燃料の取り出しに向け、作業が行われる原子炉建屋の最上階の放射線量が最大で1時間当たり148ミリシーベルトだったことがわかり、東京電力は、依然として放射線量の値が高いとして、除染などに取り組むとしています。
 
福島第一原発2号機の原子炉建屋の最上階にある使用済み燃料プールには615体の核燃料があり、東京電力は、地震などによるリスクを下げるために核燃料を取り出し、別の場所に移すことにしています。
核燃料の取り出しに向けては、原子炉建屋上部の解体なども行う計画で、その方法を検討するためには建屋の中の放射線量を詳しく調べる必要があり、東京電力が調べた結果、原子炉の真上にあたる場所が最も高く、1時間当たり148ミリシーベルトだったということです。
事故の翌年、7年前にほぼ同じ場所で行われた調査では、最大で1時間当たり880ミリシーベルトあり、6分の1程度に低下しています。
ただ作業員の被ばく量の上限は、最大で1年間に50ミリシーベルトなどと定められているため、人が立ち入って作業を行うのは難しい状況です。
 
東京電力は、調査結果を踏まえ、除染などで放射線量を低減させたうえで、2023年度をめどに核燃料の取り出しを始める計画です。