高浜原発1・2号機、美浜原発3号機の運転期間が40年を超える3基の原発は、今年中の再稼働を目指していましたが、安全対策工事が予定より遅れているため、早くても来年6月以降になる見通しです。
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関電 40年超の原発3基 再稼働は来年6月以降に
NHK NEWS WEB 2019年2月4日
ことし中の再稼働を目指していた、福井県にある高浜原子力発電所1号機など運転期間が40年を超える3基の原発について、関西電力は安全対策工事が予定より遅れているため、これらの原発の再稼働は早くても来年6月以降になる見通しとなったことを明らかにしました。
8年前の福島第一原発の事故をきっかけに原発の運転期間は原則40年に定められ、国から必要な認可を得られれば最長20年の延長が認められます。
関西電力は、いずれも40年を超えて運転することが認められた高浜原発1号機と2号機、それに美浜原発3号機について安全対策工事が予定より遅れているため、再稼働は早くても来年6月以降になる見通しとなったことを4日、福井県に報告しました。
工事の完了時期について、高浜原発はいずれも9か月延期し、1号機が2020年5月、2号機が2021年1月になるほか、美浜原発3号機は6か月延期し、2020年7月になる見通しだということです。
関西電力の森中郁雄常務は「現場では労災も起きているので工程ありきではなく、安全最優先で進めていきたい」と話していました。
福島第一原発の事故のあと、運転期間を延長することが認められたのは、このほか茨城県にある東海第二原発があり、合わせて4基となっています。
40年超原発、再稼働延期へ 安全対策工事遅れ 関電
時事通信 2019年2月4日
関西電力は4日、40年超の運転を目指す高浜原発1、2号機(福井県)と美浜原発3号機(同県)の安全対策工事の完了時期が遅れると発表した。早ければ10月ごろとみられていた高浜1号機の再稼働時期は2020年7月ごろになる見通し。
関電によると、高浜1、2号機は17年1月に起きた工事現場のクレーン倒壊などの影響で約9カ月、美浜3号機は使用済み核燃料の貯蔵施設の耐震工事で約6カ月、それぞれ工事期間を延長する。再稼働の遅れにより、約1080億円の収益改善効果が失われる見込みという。