2019年2月21日木曜日

21- 福島3号機プール 核燃料取り出しへ訓練準備進む

訓練の準備作業進む 第一原発3号機プール、核燃料取り出しへ
福島民報 2019年2月20日
 東日本大震災と東京電力福島第一原発事故から八年になるのを前に、福島民報社の取材陣が十九日、福島第一原発に入った。3号機では三月末に予定されている使用済み核燃料プールからの核燃料取り出しに向けた訓練の準備作業が進んでいた。 
 プールのある原子炉建屋五階のオペレーティングフロアで、作業員が現場の状況を確認するための監視カメラの取り付けに当たった。核燃料を輸送容器に詰める燃料取扱機と、容器をつり上げて地上の車両に降ろすクレーンは原子力規制委員会による性能検査を終えており、近く操作訓練に移る。本番と同じ流れで取り組み、一カ月かけて技術を習熟させる。 
 3号機からの核燃料取り出しは炉心溶融した1~3号機で最初の作業となる。初の遠隔操作技術を用いるなど今後の廃炉作業に向けても重要な意味を持つ。