2020年6月11日木曜日

放射性物質の拡散予測時間を100分の1に大幅短縮 WSPEEDI―DB

 日本原子力研究開発機構は原発事故時に放射性物質が大気中に拡散する様子を、従来の約100分の1の時間で予測する新計算システムを開発しました。従来のSPEEDIでは事故発生から1日経過するまでの拡散予測に約7分かかっていましたが、3、4秒に短縮できるということです
 先の福島原発事故では菅内閣(枝野官房長官)はSPEEDIの計算結果を米軍には提供していたものの、何故か国民には全く開示しませんでした。菅直人氏や枝野氏は当時国民に対して開示しなかった理由を明確にすべきでしょう。
 また原子力規制委も原発事故時の避難にSPEEDIは使わないと明言しています(避難に役に立たないからという不可解な理由から)。これでは宝の持ち腐れです。
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放射性物質の拡散予測を大幅短縮 新計算システム、7分が4秒に
共同通信 2020/6/11
 日本原子力研究開発機構は10日、原発事故時に放射性物質が大気中に拡散する様子を、従来の約100分の1の時間で予測する新計算システムを開発したと発表した。事故発生から1日経過するまでの拡散予測に約7分かかっていたが、3、4秒に短縮できるという。
 新システムは、多数の拡散計算をデータベース化した「WSPEEDI―DB」。気象庁が毎日更新する予報を自動で取り込み、放出される放射性物質の種類や量などを、さまざまな条件から解析する。
 機構担当者は「自治体などのモニタリング計画や防災訓練に役立ててほしい」と話している。