東電は10日、福島第1原発2号機の使用済み核燃料プールの、水中ドローンによる内部調査を開始しました。24年度以降に始める燃料取り出しに向け、プール内の状況を詳しく確認し、必要な設備の製作を進めるためです。
調査は12日までで、取り出しに必要な設備の検討や製作、試験に4~6年かかるということです。
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福島第1原発2号機プール 燃料取り出しへ内部調査
河北新報 2020年06月11日
東京電力は10日、福島第1原発2号機の使用済み核燃料プールの内部調査を始めた。2024年度以降に開始を予定する燃料取り出しに向け、プール内の状況を詳しく確認し、必要な設備の製作を進める。
調査は水中ドローンを用い、初日は核燃料や収納庫の上部とプール入り口の状況を確かめた。事故直後の海水注入による生成物が堆積していたが、燃料取り出しには影響しないという。
東電の担当者は「本日確認された状況は想定の範囲内だ」と説明した。11日以降、制御棒の状況などを確認する。
2号機は燃料プールにつながる原子炉建屋最上階の放射線量が高く、これまで調査が実施されてこなかった。プールには615体の燃料が保管されており、取り出しを妨げる構造物や損傷の有無を遠隔で調べる。
調査は12日まで。その後、取り出しに必要な設備の検討や製作、試験に4~6年かかるという。取り出しは現在3号機で進み、全ての原子炉で完了するのは31年度の見通し。