福島原発のトリチウム処理水の処分方法について、国は2022年夏ごろタンクが満杯になるとして決定を急いでいますが、国連の有害廃棄物担当者は「有意義な協議の時間や機会がないまま、日本政府が放出のスケジュールを早めようとしているとの情報を深く懸念している」との声明を発表しました。
敷地内の別の場所にタンクを新設するなど方法はいくらでもあります。
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原発処理水の放出、決定先送りを 国連報告者、コロナ一段落まで
共同通信 2020/6/9
【ジュネーブ共同】国連のトゥンジャク特別報告者(有害廃棄物担当)らは9日、東京電力福島第1原発の処理水の海洋放出に関するいかなる決定も、新型コロナウイルスの感染拡大が一段落するまで控えるよう求める声明を発表した。
声明では、2022年夏ごろ満杯になると東電が試算している第1原発敷地内の処理水保管タンクの容量について「まだ余裕があり(放出を巡る)結論を急ぐ必要はない」と指摘。「有意義な協議の時間や機会がないまま、日本政府が放出のスケジュールを早めようとしているとの情報を深く懸念している」とした。