福島原発1号機 使用済み燃料プールにがれき落下防ぐシート設置
NHK NEWS WEB 2020年6月12日
福島第一原子力発電所1号機の使用済み燃料プールの中に、がれきなどが落下するのを防ぐ大型のシートが設置され、東京電力が映像を公開しました。
福島第一原発1号機の使用済み燃料プールには392体の核燃料が残っていて、東京電力は取り出しに向けて、建屋上部にある、がれきの撤去を進めています。
東京電力はこの作業中に、がれきや建屋に残されている大型の装置類が誤ってプールの中に落下して核燃料を傷つけないよう、プール表面を覆う「養生バッグ」と呼ばれる大型のシートを設置しました。
シートは特別につくられたもので、丸められた状態で建屋の側面からクレーンで入れられて、プールの水面で広げます。
そして、内部にモルタルを注入して強度を高めます。
今月7日に始まった設置作業は11日までにほぼ終わったということで、東京電力ではモルタルが固まったあと、今月中にがれきの撤去作業を再開するとしています。